ブロッコリーが指定野菜に!あらためて「ブロッコリーを食べるメリット」まとめ (1/2)
栄養素の多さから「野菜の王様」と呼ばれるブロッコリー。農林水産省は、2026年からブロッコリーを「指定野菜」に追加することを発表し、さらなる消費拡大が予想されます。そんなブロッコリーについて、あらためて“ブロッコリーを食べるメリット”をおさらい。体を鍛えている人にはとくに愛されている野菜なので、その目線でフォーカスしていきます。
ブロッコリーを食べると何がいいの? こんなメリットが!
東京慈恵会医科大学付属病院栄養部の管理栄養士・赤石定典さんによると、ブロッコリーにはとくにビタミンB1とビタミンB6、ビタミンCが豊富だといいます。
生のブロッコリー可食部100gあたりの主な栄養成分は、以下のとおり。低カロリーで高タンパクなうえ、多くの栄養素がバランスよく含まれています。
エネルギー 33kcal
水分 89.0g
タンパク質 4.3g
炭水化物 5.2g
カリウム 360mg
カルシウム 38mg
マグネシウム 26mg
鉄 1.0mg
ビタミンC 120mg
ビタミンA(β-カロテン当量) 810μg
ビタミンK 160μg
葉酸 210μg
食物繊維総量 4.4g
※科学技術庁資源調査会編「五訂日本食品標準成分表」の数値をもとに作成
食物繊維やビタミン類、葉酸、鉄分やカリウム、マグネシウムなどのほか、タンパク質は野菜の中でも多く、100gあたり4.3g。
ビタミンCも、実はレモンより多いのです。レモン100gのビタミンCは100mgなのに対し、ブロッコリーは100gあたり120mgです。
ちなみに房(つぼみ)よりも茎のほうにビタミンCは多く含まれているので、茎も食べるのがオススメです。
注目の成分スルフォラファン
さらに注目の成分のスルフォラファンが含まれているが、これは解毒作用を高めて有害物質を体外に排出させる効果があります。
むくみを抑え、引き締まったカラダやアンチエイジングに有効で、胃がんの原因になるピロリ菌を殺菌する効果も。
なお、スルフォラファンを集中して摂りたい場合は、ブロッコリーよりもブロッコリースプラウトのほうが多く含まれているのでそちらがオススメです。
関連記事:ブロッコリースプラウトの栄養素と、効果的な食べ方[薬剤師監修]
筋トレ民がブロッコリーを愛する理由
鶏むね肉とともに、ブロッコリーは筋トレをする人がよく食べているイメージがあります。なぜトレーニーはブロッコリーを愛食するのでしょうか。
赤石さんは以下のように語ります。
「それはやはり、ブロッコリーがほかの野菜に比較して、筋トレに必要な栄養素が多く含まれているから。しかも筋肉を育てるにも有効な成分を含んでいます」
ブロッコリーは、筋トレに効果的な以下の3ポイントを持っており、これが人気の理由と考えられます。
- 野菜の中ではタンパク質が多い
- ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンCが豊富である
- テストステロンを増強する成分を含んでいる
1と2は先述の通り。糖分を分解するビタミンB1、脂質の分解をサポートするビタミンB2、筋肉を合成させる栄養素のビタミンB6が多く含まれます。
注目は3つ目。「テストステロンを増強する成分を含んでいる」です。