2025年7月10日

「毎晩夜中に目が覚める」…なぜよくないのか?“睡眠不足”だけじゃない意外なリスクとは

「夜中に目が覚めて、そこからなかなか寝つけない」「毎晩2〜3回は起きてしまう」。睡眠不足はもちろんですが、実はそれ以上に深刻な影響を体に及ぼす可能性があるのです。

リンナイ株式会社から公開された睡眠専門家・梶本修身先生の監修リリース内容から、一部抜粋してお届けします。

実はNGな睡眠パターン「ふとんに入ったら5分以内に眠れる」「アラーム大音量」…

「毎晩、夜中に目が覚める」睡眠不足以外にこんなリスクも

睡眠の質は、眠り始めの90分で決まると言われています。

眠りには「レム睡眠」(身体は眠っているが脳は働いている状態)と「ノンレム睡眠」(身体も脳も眠っている状態)があります。

寝付いた後、まず訪れるのがノンレム睡眠で、最初の90分は睡眠全体の中でもっとも眠りが深い「ゴールデンタイム」と呼ばれているからです。

眠り始めの90分で脳の老廃物を流している

ゴールデンタイムの間に一日の記憶を整理したり、ノンレム睡眠時には脳に溜まった老廃物を洗い流しているとされています。

これが不足していると認知症になりやすいという研究結果も、ここ5~6年で明らかになっています。

一晩でレム睡眠とノンレム睡眠を4~5サイクルほど繰り返し、明け方に近づくにつれて眠りは浅くなっていきます。

そのため、最初の90分または3時間でしっかり深く眠ることが、睡眠の質を上げる最大の鍵なのです。

中途覚醒とは。夜中に目が覚めたときのNG行動と対策・予防方法[薬剤師監修]

プロフィール

梶本修身先生

東京疲労・睡眠クリニック院長・医師・医学博士大阪外国語大学(大阪大学)保健管理センター准教授、大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座特任教授等を歴任。産官学連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」では統括責任者を務める。著書「すべての疲労は脳が原因I・II・III」は累計20万部を突破するベストセラー。現在、「ホンマでっか!?TV」他、数多くのメディアで活躍中。