足の裏も筋トレできる!足裏を鍛えるメリットとエクササイズ (1/3)
あまり意識することのない足の裏。しかし、足の裏にも筋肉が存在し、そこを鍛えることによってさまざまな効果が得られます。
今回は意外とおろそかにされがちな足の裏について、筋肉の構造やその働き、足裏の筋力を鍛えるトレーニングを紹介します。
<このページの内容>
足裏の筋肉と構造。足の裏には10個の筋肉がついている
足は26個の骨で構成され、足の裏には10個の筋肉がついています。足の裏についている筋肉は、まとめて足底筋群(そくていきんぐん)と呼ばれています。
足底筋群は、数多くの筋肉によって複雑に構成されています。
- 短母趾屈筋(たんぼしくっきん)
- 短小趾屈筋(たんしょうしくっきん)
- 母趾外転筋(ぼしがいてんきん)
- 小趾外転勤(しょうしがいてんきん)
- 足底方形筋(そくていほうけいきん)
- 虫様筋(ちゅうようきん) など
足の裏を知るうえで欠かせないのが、以下3つのアーチです。
- 足の外側を結ぶ「外側縦アーチ」
- 親指のつけ根からかかとを結ぶ「内側縦アーチ(土踏まず)」
- 親指のつけ根と小指のつけ根を結ぶ「横アーチ」
足裏のアーチは、足底筋群やふくらはぎから伸びている後脛骨筋(こうけいこつきん)や長腓骨筋(ちょうひこつきん)などによって構成されています。これがバネのように作用して、カラダにかかる地面からの衝撃を和らげているのです。
足の裏は鍛えることが少ないため、筋力が低下してしまうとアーチが崩れてしまいます。
足の裏を鍛えるメリットとは
扁平足(へんぺいそく)を防ぐ
皆さんご存じなのが、土踏まず。土踏まずは、先述した内側縦アーチを指します。
足が疲れてくると土踏まずは低く、地面に近づいていくでしょう。その状態が続くことを「扁平足(へんぺいそく)」といいます。
扁平足はアーチがほとんどないために、クッションとしての役割が働いていません。そのため、足の裏が疲労しやすくなり、足の痛みを引き起こす原因にもなります。
発揮できるパワーが大きくなる
スポーツに限らず、力を発生させる一番初めの場所はほとんどが足の裏です。地面と接している足の裏で地面からの反動を受けることにより、カラダを動かす力が生み出されるのです。
しかし足裏が弱く、硬いと、地面からの反動をうまくカラダに伝えることができず、発揮できるパワーも減少してしまいます。どんなに体幹や足、上半身の筋力が高くても、足の裏が弱ければ力がロスしてしまうのです。
とくに相手選手と接触するラグビーなどのコンタクトスポーツや、瞬発的なダッシュを繰り返し行うサッカーなどは、足の裏を積極的に鍛える必要があるでしょう。
ケガを防ぐ
足の裏が弱いと、土踏まずだけでなくすべてのアーチが低くなります。アーチが低くなってしまうと、地面を掴むことができずバランス機能が低下し、瞬時に踏ん張る力が弱くなります。
それが原因で転倒し、足の裏だけでなく足関節の捻挫を引き起こしたり、膝・股関節へのストレスが増えて痛みが生じるなど、足以外の部分にも影響を与える可能性もあります。
足の裏を鍛えるとアーチをしっかり作ることができるため、障害予防にもなるのです。