ダイエット効果抜群の「なわとび」を応用。俊敏性を高める跳び方&おすすめメニュー (1/3)
アジリティ能力とは、一般的には機敏性や敏捷性と訳されます。しかしスポーツの世界では、すばやく方向を変える能力、スピードを加速あるいは減速する能力を指します。身体的な反応のほか、知覚した認識を目から脳、そして筋肉に伝える「情報処理能力」と言い換えることもできます。
特にサッカーやアメフト、バスケットボールなど、すばやい方向転換やスピードの切り換えが求められるスポーツでは、アジリティ能力は重要な要素になります。よく「すばしっこい選手」「フットワークがすばやい選手」という表現をしますが、そうした選手の多くは直線のトップスピードが速いことに加えて、このアジリティ能力に優れています。
アジリティ能力を高めるためには、アジリティ・ラダー(はしご)やコーンを使ったトレーニング方法がよく用いられます。しかしこれらには、ある程度の広さを持ったスペースが必要です。そこで活用したいのが、ダイエットや減量のためにもよく使われる「なわとび」です。跳び方次第で、手軽にアジリティ・トレーニングを行うことができます。
ボクサーがなわとびをトレーニングに取り入れる伝統は、スタミナ向上のほか、アジリティ能力を高める狙いも大いにあるでしょう。
ここではアジリティ能力を高めるなわとびトレーニングを紹介します。なお、通常のなわとびが問題なくできることを前提としています。
ひざを高く上げて跳ぶ
その場で走るように、ヒザを腰の高さまで上げて、すばやいステップを行います。見た目よりかなりきついので、連続して行うのは15~30秒(15~30回)が適切でしょう。通常のなわとびと交互に行うことで、スピードの変化に対応するトレーニングにもなります。
片足で跳ぶ
右足、あるいは左足で連続して跳びます。バランス感覚を養うトレーニングとしても有効です。20~30秒間、連続して片足で行い、もう一方の足と交代しましょう。または、2~3ステップごとにリズミカルに足を交代させる方法もあります。
両足を前後に交差させて跳ぶ
別名「アリ・シャッフル」と呼ばれ、伝説のボクサー、モハメッド・アリがリング上で見せたステップです。前後に開いた両足をすばやく入れ替え、かつ同時に着地させます。
なるべく速い動きを身につけるため、連続して行う時間は10~20秒程度が適切でしょう。
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