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スピード、アジリティ、クイックネスを鍛える。ランニング・サッカー・バスケに役立つ「SAQトレーニング」とは

 ランニングはもちろん、サッカーなど走る動きの伴う競技ではスピードアップが重要です。そしてそのためには、スピード(速さ)とアジリティ(敏捷性)、クイックネス(俊敏性)が鍵となります。これらを鍛えるためのトレーニングが、頭文字を取った「SAQトレーニング」。しかし実際のところ、3つを混同して考えている人は多いでしょう。ここではSAQトレーニングの基本「スピード」「アジリティ」「クイックネス」の違いについてご紹介します。

SAQトレーニングとは?

 SAQトレーニングは、「スピード=Speed」、「アジリティ=Agilluty」、「クイックネス=Quickness」の頭文字からつけられた名称で、素早い動きを身につけるのに適したトレーニング方法です。“素早さ”といえば「スピード」という言葉が思い浮かびますが、これをさらに細分化し、3つの点からトレーニングを行います。ランニングのように走ることを目的としたスポーツはもちろん、走る動きが伴う競技全般で必要とされるスキルを磨くことが可能です。

 SAQトレーニングはアメリカで開発され、バスケットボールなどのトップ選手も実践しています。1980年代に生まれ、日本では1990年代に入ってから普及し始めました。以前紹介したラダートレーニングも、このSAQトレーニングに含まれます。

関連記事:【動画解説】ランニングスキルを高める「ラダートレーニング」の効果・やり方・練習メニュー

「スピード」「アジリティ」「クイックネス」の違い

 SAQトレーニングを構成する3要素について、特定非営利活動法人日本SAQ協会では以下のように定義しています。

・スピード:重心移動の速さ
・アジリティ:運動時に身体をコントロールする能力
・クイックネス:刺激に反応し速く動きだす能力

<スピード>

 前に進むという動きは、身体の重心移動によって行われます。重心が前に傾けば、自然と身体は前に倒れ込むでしょう。たとえばランニングは地面からの反発を受けて進みますが、この反発によって(あるいは前傾姿勢も含む)重心を前へと移動させているのです。重心移動をいかに速く行うかで、走る際のスピードが変わってきます。

<アジリティ>

 アジリティは、運動によって変化する身体をコントロールし、素早くかつ正確に動くためのスキル。たとえばコーナーを走る際に身体が倒れこんだり、方向転換する際に身体へ捻りが加わったり。アジリティが低いと、バランスを崩すなど運動時のパフォーマンスに大きく影響が出ます。

<クイックネス>

 クイックネスは、瞬間的に素早く動くためのスキルです。アジリティとは違い、そこに正確性は伴いません。スタートダッシュで、号砲とともに一瞬でスターティングブロックを蹴って加速する。あるいはバスケットボールでゴールが外れた際、瞬時にリバウンドすべくジャンプするなど。こうした反応の速さは、ときとして勝負を決定づけることもあります。

スピードトレーニングにSAQ理論をとり入れよう

 SAQトレーニングの視点から見ると、これまで捉えていた「スピード」の定義が変わってくるかもしれません。より素早い動きを身につけたいという方は、日々のスピードトレーニングにSAQの考えを取り入れてみてください。

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。また、ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】https://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>

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