インタビュー
2017年10月17日

「蛍光灯デスマッチと出会ってからプロレスにのめり込みました」。プロレスラー兼女優・世羅りさ(前編) (2/2)

 実は世羅さん、プロレスデビューをするまで、プロレスのことをまったく知らなかったそう。「2012年に映画『太陽からプランチャ』のオーディションを受けたんですが、“プロレスラーデビュー”が出演条件だったんです。ルールも分からないし、どうすれば勝てるのかさえ知らない状況。当初は3年くらいやったらやめるつもりでした(笑)」

蛍光灯デスマッチを観てプロレスにゾッコンに!

▲試合に臨む世羅さん

 知識も経験もない状態でプロレスの世界に飛び込んだ世羅さんは、とにかくプロレスをたくさん観ようと思い、いろいろな団体の試合に足を運びました。そして、プロレスにのめり込むキッカケとなる試合と出会ったのです。

「デビューしてそれほど時間が経っていない頃でしたが、デスマッチを初めて観ました。そのとき、『これだ!』と感じました。平成極道コンビ(星野勘九郎選手&稲葉雅人選手)が出場していて、すべてのロープに蛍光灯を張り巡らせた『蛍光灯デスマッチ』でした。ロープにぶつかったら絶対に痛いんですよ。でも、痛いけど戦い抜いて、最後に勝った瞬間に、会場がドッカーンと沸き上がりました。私も、『超カッコイイ!』と感動。ああいう舞台に立てる選手になりたいと思ったことでプロレスにのめり込みました」

蛍光灯デスマッチに一瞬で心を奪われた世羅さん

「ただ、デビューしてすぐの私にデスマッチができるわけがありません。ですから、あそこに辿り着くために思いっきりプロレスをやろうと決意しましたね。デスマッチと出会ってからは、デスマッチができるようになるまでプロレスを辞めないと決めました」

 それから年月が経ち、世羅さんはデスマッチができるプロレスラーになるまでに成長。しかしそんな状況にも甘んじていません。「まだまだだなと思います。将来の夢は、デスマッチの女王です。世界中のデスマッチファイターと戦ってみたいです」とも。

「ただ、英語は聞くのも、しゃべるのも無理なので、海外に行くのは怖いんです(笑)。なので、世界中のファイターたちが『世羅りさとデスマッチで戦いたい』と言って、日本に来てくれるような選手になりたいです(笑)」

[プロフィール]
世羅りさ(せら・りさ)
プロレスラー・女優。広島県世羅町出身。プロレスラーとしては女子プロレス団体「アイスリボン」に、女優としては「三木プロダクション・水色革命」に所属。2012年映画「太陽からプランチャ」のアイスリボン新人プロジェクトをきっかけにプロレスラーデビュー。以後、人気レスラーとして活躍。女優としても舞台を中心に活動中
【オフィシャルブログ】https://ameblo.jp/risa-sera

<Text:竹内みちまろ(H14)/Photo:久保司>

後編はこちら

「プロレスのトレーニングをはじめたら心・体だけじゃなく男性に対しても強くなれる」。プロレスラー兼女優・世羅りさ(後編) | ビューティ×スポーツ『MELOS』

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