「起業は絶対にするな、大企業に行け」。望まぬ状態、どう抜け出す?|連載:VALX 只⽯昌幸社長に聞く“ピンチの切り抜け方” (3/3)
未経験です、いま労務です、でもやりたいですって言うから、僕は絶対できると思って彼女に任せたんですよね。そしたら今じゃ広報業界の中において結構目立っている部類に入ってると思うんですよ。
なぜそこに入れたかというと、もちろん彼女の絶え間ない努力もありますが、やっぱり相手を信じられたという点は絶対あるはずなんですよね。そこに対して、「何だよ、お前全然ダメじゃん」「広報って売上どれくらい貢献してるの?」っていうのは絶対やっちゃいけないコミュニケーションだと思った。
僕は、広報を立ち上げるにあたってルールを決めたんですよね。今はちょっと変わりましたけれど、広報がリリースするものにはURLは付けない、そして売上は気にしないって。で、マーケティングチームには「広報がやっていることは未来の売上を作っていくことなので、今月の売上は期待しないでくれ」と社内告知したんですよね。
一般的に、広報って肩身が狭いことが多い。売上貢献度を問われてしまって、とかよく聞いていたから。でも僕は、広報ってVALXにめちゃくちゃ大事だなって思っていた。広告費もそれほど使っていないので、広報とSNS、この2軸がVALXの未来を作ると思っていた。
だからそういう(売上至上主義ではない)環境を作ってあげるのが当然だと思っていたんです。
次回へ続く
プロフィール
只石昌幸(ただいし・まさゆき)
群馬県出身。群馬県立高崎高校より、法政大学経営学部へ。株式会社キーエンスを経て、起業。2006年、株式会社レバレッジを創業。WEBサイトの受託からスタートさせるも、Blogブームに乗って、こだわり社長のニックネームで独自のグルメブログを展開し、自身のアメブロがアクセス数において、アメブロ日本一に。2016年より自社メディア『ダイエットコンシェルジュ』を開始、パーソナルジムのマッチングメディアとして日本最大規模に成長。2019年よりフィットネスブランド『VALX』を山本義徳先生とともに開始。ブランド開始から約5年で、ブランド累計販売数550万個突破、プロテインの累計販売食数は1億3千万食を突破する。35歳の時、趣味で始めた極真空手も優勝8回、世界シニア大会8位を受賞。X(旧Twitter)フォロワー数5.2万人。
・X公式アカウント https://x.com/kodawari_ceo
<Text & Photo:編集部>