
「働いてるだけなのに、なんでこんなにしんどい?」心を病みやすい職場の特徴とは (1/3)
一見ふつうに働けているようでも、毎日心がすり減っていく。次第に仕事のことを考えると不安になったり、朝起きるのがつらくなったり、とうとう会社に行けなくなった……。
こうした“心の不調”は、個人の弱さではなく、「職場環境」が大きく影響していることが少なくありません。
では、どんな職場だと“ヤバイ“のでしょうか。心を病みやすい職場環境には、いくつか特徴があります。神谷町カリスメンタルクリニック院長の松澤美愛先生監修のもと、見ていきましょう。
こんな職場はメンタル不調になりやすい!
メンタル不調を起こしやすい職場の特徴として、たとえば以下などが見られます。
過剰なプレッシャーがある、努力や成果が認められない
高すぎる目標や過剰な期待を一方的に課せられると、人は自分を追い詰めてしまい、心が苦しくなってきます。
さらに、努力や成果がまったく認められない環境では、自己肯定感が下がり、やる気を失いやすくなります。
コミュニケーションがとれない
困っていても相談しにくい、雑談もできないような空気の職場では、孤立感が強まりやすくなります。
何かあっても「話せる人がいない」という状況は、心の逃げ場を奪ってしまいます。心理的安全性のない環境は、メンタルの不調を加速させやすいのです。
長時間労働や休めない空気感
常に残業が当たり前、休憩すら取りにくい――そんな状態が続くと、心身の回復が追いつかず、疲弊していきます。
また、上司や同僚が働きすぎている場合、自分も休みにくくなり、無理をしてしまう悪循環に陥ることも。
業務内容や指示が曖昧
「何をどこまでやればいいのか分からない」「聞いても教えてもらえない」という職場では、不安や混乱が常に付きまといます。
マイクロマネジメントが行われている
マイクロマネジメントとは、上司が部下の業務を過剰に細かく管理・干渉するマネジメントスタイルです。
これが強い職場では、常に監視されているような圧迫感があり、自分の裁量で動けない環境であるため、無力感や自己肯定感の低下を招き、メンタル不調につながりやすくなります。
ハラスメントが見過ごされている
暴言や無視、過度な干渉などが常態化していたり、被害を訴えても軽視されたりする職場は非常に危険です。
小さなストレスも、積み重なれば心の大きなダメージになります。こうした環境では、誰もが心を病むリスクを抱えることになります。
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