ヘルス&メンタル
2025年5月7日

「働いてるだけなのに、なんでこんなにしんどい?」心を病みやすい職場の特徴とは (1/3)

一見ふつうに働けているようでも、毎日心がすり減っていく。次第に仕事のことを考えると不安になったり、朝起きるのがつらくなったり、とうとう会社に行けなくなった……。

こうした“心の不調”は、個人の弱さではなく、「職場環境」が大きく影響していることが少なくありません。

では、どんな職場だと“ヤバイ“のでしょうか。心を病みやすい職場環境には、いくつか特徴があります。神谷町カリスメンタルクリニック院長の松澤美愛先生監修のもと、見ていきましょう。

こんな職場はメンタル不調になりやすい!

メンタル不調を起こしやすい職場の特徴として、たとえば以下などが見られます。

過剰なプレッシャーがある、努力や成果が認められない

高すぎる目標や過剰な期待を一方的に課せられると、人は自分を追い詰めてしまい、心が苦しくなってきます。

さらに、努力や成果がまったく認められない環境では、自己肯定感が下がり、やる気を失いやすくなります。

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コミュニケーションがとれない

困っていても相談しにくい、雑談もできないような空気の職場では、孤立感が強まりやすくなります。

何かあっても「話せる人がいない」という状況は、心の逃げ場を奪ってしまいます。心理的安全性のない環境は、メンタルの不調を加速させやすいのです。

長時間労働や休めない空気感

常に残業が当たり前、休憩すら取りにくい――そんな状態が続くと、心身の回復が追いつかず、疲弊していきます。

また、上司や同僚が働きすぎている場合、自分も休みにくくなり、無理をしてしまう悪循環に陥ることも。

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業務内容や指示が曖昧

「何をどこまでやればいいのか分からない」「聞いても教えてもらえない」という職場では、不安や混乱が常に付きまといます。

マイクロマネジメントが行われている

マイクロマネジメントとは、上司が部下の業務を過剰に細かく管理・干渉するマネジメントスタイルです。

これが強い職場では、常に監視されているような圧迫感があり、自分の裁量で動けない環境であるため、無力感や自己肯定感の低下を招き、メンタル不調につながりやすくなります。

ハラスメントが見過ごされている

暴言や無視、過度な干渉などが常態化していたり、被害を訴えても軽視されたりする職場は非常に危険です。

小さなストレスも、積み重なれば心の大きなダメージになります。こうした環境では、誰もが心を病むリスクを抱えることになります。

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