中学生から始めて五輪メダリストを目指せ! 全国26都市で展開されている「アスリート発掘・育成事業」って? (1/3)
「将来オリンピックに出てメダルを獲りたい!」。そんな夢を抱くお子さんは多いのではないでしょうか? とはいえ、果たしてどんな競技を選び、誰に指導を受ければいいのか? または現在なにかしらのスポーツに励んでいるけれども、イマイチ成果が出ないなど、さまざまな悩みが存在するはず。
そこで今回、国際舞台で活躍する選手を輩出する目的で行われている「アスリート発掘・育成事業」の取材を敢行。北海道から九州まで全26地域で行われている事業ですが、今回は東京都の取り組みについて、オリンピック・パラリンピック準備局 スポーツ推進部 事業推進課の河野和久さんと高井賢さんにお話を伺ってきました。
中学生から競技を始めても、メダリストになれる可能性が十分にありえます。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
意外なセレクト!? 東京都で扱うのは全7競技
――アスリート発掘・育成事業で扱われている競技は各地域によって異なりますが、東京都で扱われている7競技は、ちょっと意外なセレクトでした。
東京都では、ボート、ボクシング、レスリング、ウェイトリフティング、自転車、カヌー(スプリント)、アーチェリーを扱っています。これらの競技は比較的競技人口が少なく、途中から転向しても成果が出やすいという特徴があります。
――これから新たに競技を始める人でも、トップアスリートになれる可能性が高いということですね。
学校の部活動やスポーツクラブなどで広く行われている競技は競技人口も多く、メダルを獲るようなトップ選手の中には、幼少期から競技の鍛錬を積んでいる人もいます。その分だけトップになれるチャンスは狭き門となるのではないかと思います。そういった競技に比べ、前述した7競技は優れた運動能力を持ちながら他の競技でトップになれなかった人が、転向後でもチャンスを得やすいと考えています。
競技経験ゼロでもOK! 東京都の中学2年生なら誰でも応募できる
――アスリートを発掘して育成する過程について教えてください。
毎年4月に東京都の中学校に呼びかけ、中学2年生の生徒に「アスリート発掘・育成事業」への参加を促します。その後、200人ほどの応募者に対して体力テストや競技体験、面接を行い、育成プログラムへ参加する約30名を決定。1年間かけて発掘(審査)した逸材を、さらに1年間かけて育成するという流れです。2018年も5月2日(水)まで第10期生を募集していて、5月下旬から実技審査(体力テスト)が開始されます。
※応募の詳細はこちらから。
――競技経験がなくても応募できますか?