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昭和に流行した「ローラースケート」のお話。あのアイドル登場で空前の大ブームへ│懐かしのスポーツ回顧録

 かつて人気だった懐かしいスポーツや遊びにフォーカスして紹介していく本企画。今回は、1980年代後半に大ブームを巻き起こした「ローラースケート」のお話です。昭和のあのアイドルたちが巻き起こした空前のヒットの歴史や、インラインスケートへの移り変わりなど、探っていきましょう。

はじまりはアメリカからやってきた「ローラーゲーム」だった

 ローラースケートの歴史をたどると、その発祥は18世紀初頭のイギリスに遡ります。日本にローラースケートが紹介されたのは明治10(1877)年頃。その後、大正時代から昭和初期にかけて全国各地にスケート場が開設されたことで大衆スポーツとして発展しました。

 それから約半世紀。1970年代になって、第1次ローラースケート・ブームがやってきます。きっかけは1972年から東京12チャンネル(現・テレビ東京)で放送されていた「日米対抗ローラーゲーム」。

 ローラーゲームとは、アメリカ発祥のエンターテイメント性の強い男女混合のチームスポーツです。番組の「殴る!! 蹴る!! つぶす!! 話題のスポーツローラーゲーム」というワイルドなキャッチでとリンク上のプロレスさながらの迫力で高視聴率をマーク。当時、ローラーゲームの人気を支えた日本のプロローラーゲーム・チーム「東京ボンバーズ」もアイドル並の人気でした。

 この頃の子どもたちが遊んだローラースケートは、4輪のタイヤが付いたローラースケートを靴にベルトで留めて履くタイプが主流で、鉄製の本体はけっこう重かった! しかもガチャガチャ音がうるさくてサイズ調整のネジがすぐに緩んでしまう、今思えばかなり粗末な代物でしたね。

 しかし、ブームも次第に下火となった1976年、視聴率の低下とともに番組が打ち切られ、東京ボンバーズも解散。日本中を沸かせたローラースケート・ブームの灯は消えてしまいます。

あのアイドル登場で空前のローラースケート・ブーム到来!

 最初のブームが去ったあと、1970年代の終わりから1980年代初めにかけて再びアメリカから今度はローラー・ディスコ・ブームの波が日本にやってきます。しかし、このブームはそれほど盛り上がりを見せることなく過ぎ去り、子どもたちへのブームとまではならなかったようです。この頃の子どもたちはローラースケートより、ルービックキューブやゲーム&ウオッチに夢中だったのかも。

 そんなローラースケートですが、1987年に再び大脚光を浴びる歴史的瞬間を迎えます。今やローラースケートの代名詞ともなった光GENJIの登場です。ローラースケートを履いて軽やかに歌って踊る彼らは瞬く間に日本中の女子やキッズのハートを撃ち抜き、第3次ローラースケート・ブームを巻き起こします。

 このブームは女子にモテたい男子も巻き込んで、今までで最大のブームとなりました。この時のブームで子どもたちが手に入れたローラースケートも以前のものとは異なり、シューズタイプのカッコいいスケートの子もチラホラいたような。でもやっぱり主流は靴に取り付けるタイプの方でしたね。ただ、第1次の頃よりポップなカラーになって、軽量化もされていたようです。

 光GENJIとローラースケートのイメージは鮮烈で、この世代にとっては光GENJI=ローラースケートとして記憶に刻み込まれました。それほどセンセーショナルに押し寄せた第3の波も、1995年の光GENJI解散とともに終わりを告げます。この終焉ののちは各地のローラースケート場の閉鎖も相次ぎ、老舗であった後楽園ローラスケートリンクも2002年に営業を終了してしまいました。

ローラースケートに代わりインラインスケートが流行

 第3次ブーム終焉後、ローラースケートに代わりインラインスケートが子どもたちの間で主流となりました。ローラースケート・ブームを経験した世代で、自分の子どもにインラインスケートを買ったという方もいることでしょう。

 アメリカのローラーブレード社のものが有名で、インラインスケートのことをローラーブレードとも呼びますね。また、スニーカーの靴底にローラーが装着されたヒーリーズも流行りました。子どもはいつの時代も“滑る”おもちゃが大好きです。

ローラースケート再ブレイクの兆し!?

 人々の記憶からすっかり消えてしまったと思われたローラースケートですが、再ブレイクの兆しも。10代の若者世代を中心に人気のスポーツアミューズメント施設にローラースケートリンクが出現し、さらに2011年には東京ドームシティに「東京ドームローラースケートアリーナ」が再オープンして近年、その認知度を上げています。

 また、ローラースケートをウリにし、特技とする光GENJIの後輩アイドルも現れ、TVで観たときは一瞬タイムスリップしてしまったかと思いました!

▲国内最大級の屋内ローラースケートリンクとして再オープンした「東京ドームローラースケートアリーナ」

▲インストラクター常駐で、初心者向けの無料レッスンやさまざまなスクール、イベントを開催している。子どもと一緒に再チャレンジしてみては。

 ローラースケートは全身の筋肉を使う有酸素運動で、膝に負担がかかりにくくジョギングよりもカラダに優しいスポーツといわれます。日が暮れるまで遊んだ子どもの頃を思い出して、風を切って滑る爽快なローラースケートに再チャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。

《協力》
東京ドームローラースケートアリーナ 
https://www.tokyo-dome.co.jp/roller/

<Text:京澤洋子(アート・サプライ)/Photo:東京ドームローラースケートアリーナ、Getty Images>

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