2018年11月16日

【ラート】ドイツ発祥の不思議なスポーツ。非日常的な“3次元の回転”を体験できる|一度やってみたい!珍しい海外スポーツ #10 (2/2)

<種目>
・直転
 2本のリングを床に接地させて、車輪のように回転する種目。大きく「中心系運動」と「周辺系運動」に分けられ、前者は体がラートの中央に位置して行う運動なのに対し、後者は体がラートの周辺または外に位置して行います。比較的簡単に体験することが可能なので、初心者にオススメです。

・斜転
 片方のリングだけを地面に接地させ、円を描きながら回転する種目。斜転種目は、ラートの傾斜を60度で回転を行う「大斜転」と、同じく30度で回転を行う「小斜転」に分けられます。バランスを取るのが非常に難しい競技です。

・跳躍
 外からラートを転がし、その上を跳び越えたり、ラートの上から跳び下りたり、宙返りなどをするダイナミックな種目です。

<採点方法>
 満点(※大会により異なる)からの減点方式が採用。直転と斜転の場合は「実施点」「構成点」「難度点」の合計が最終得点となります。跳躍では技の難易度によって満点が異なり、そこから減点がされた上で最終得点が出ます。

まずは5級の資格にチャレンジしよう!

◆大会出場には、各種目の検定で3級以上を取得することが必須

 最近では2018年5月6日~13日までスイスのマグリンゲンで「第13回世界ラート競技選手権」が開催され、日本からは高校生や大学生を含む13名が出場。合計6個のメダルを獲得しています。日本国内では毎年11月~12月に開催している「全日本ラ―ト選手権」や、大学生を対象とした「全日本学生ラート選手権(インカレ)」が開催。各種目の検定で3級以上の資格を取得していなければ、日本選手権には出場することはできません。

◆日本ラート協会の講習を受けよう

 検定は日本ラート協会主催の講習会を受けることが必須ですが、必ずしも会員登録をする必要はありません。それぞれの技には5級~1級の資格があり、1級に近づくにつれて難易度が上がっていきます。初心者は、まず5級の検定を受けることを目標に取り組んでみましょう。

◆日本ラート協会から指導員を派遣してもらうことも

 日本ラ―ト協会では、依頼すれば協会から指導員を全国に派遣するサービスを行っているほか、トップ選手によるパフォーマンス依頼も受け付けているようです。興味を持った方は、ぜひ三次元の回転を体験できる不思議なスポーツ「ラ―ト」に挑戦してみてはいかがでしょうか。

・参考サイト
日本ラ―ト協会 http://www.rhoenrad.jp/ri_benrato_xie_hui/home.html

<Text:松永貴允/Photo:Getty Images>

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