• Facebook
  • Twitter

アップアップガールズ(仮)・佐保明梨「念願の黒帯をとれて、ようやく自信を持って空手を披露できるようになった」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#3

  • LINEで送る
  • はてなブックマーク

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 第3回は、7人組“アスリート系アイドル”グループ「アップアップガールズ(仮)」の佐保明梨さん。小学校3年生で空手を始め、2016年には初段で黒帯を取得。ライブのステージで空手の型や、バット、瓦、氷柱割りを披露したこともある“空手アイドル”として活躍しています。

《前編はこちら》
・アップアップガールズ(仮)・佐保明梨「黒帯の上級生たちがモーニング娘。とは違った意味でキラキラしていて憧れた」(前編)

 前編では、空手を始めたきっかけや、道場での思い出を聞きました。続く後編では、芸能活動を始めてから空手がどのように活きたのか。また、バット割りや氷柱割りなどのパフォーマンスに向けて、どのようなトレーニングをしているのかについて語ってもらいました。

▶柔道・空手・ボクシング…全国の格闘技・武道教室を探す

アイドルであることを隠しながら道場に通う日々

——芸能活動をスタートしたのも、空手道場に通うようになった小学生の頃ですよね。

 そうですね。「ハロプロエッグ」(※)のメンバーになったのが、ちょうど空手を始めたのと同じくらいの時期でした。でも、道場の塾長には芸能活動を始めたことはしばらく隠してました。

(※)ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)の研修生の当時の名称。現在ハロプロ全体のリーダーを務めるアンジュルムの和田彩花や、女優として活躍中の真野恵里菜なども在籍していた

——それはどうして?

 塾長はチャラチャラしたものが大っ嫌いで、ダンスはもちろんなんですけど、空手以外のスポーツも基本的に認めてなくて。「そもそも体の作りが外国人とは違うから、日本人に向いているのは空手なんだ」みたいな考え方なんです。そう言われると、アイドルっていちばん嫌いな分野だろうなと思って。

——では、道場をやめるまでにアイドルをやってることを塾長に話したことはないんですか?

 忙しくなって、練習に出られなくなったときに話しました。でも、そのときは「これからのアイドルは、空手もできないとダメだから、がんばれ」って言ってくれて。意外でしたね、怒られると思っていたので。

ライバル心が湧かないくらいすごい3人と一緒にいたエッグ時代

——道場にライバルはいましたか?

 いました。でも、私は心の中で思うタイプなんですよ。だから、その道場の子にライバル心を抱いていたことは誰も気づいていないと思います。周りの人たちは、きっと私のことを「ひとりでコツコツとがんばってるんだろう」と思ってたはず。でも、私は密かに「絶対にその子に勝ちたい!」っていう気持ちを持っていて。

——どうして表に出していなかったんですか?

 本当にそう思ってるときって、口で言えなくないですか? もちろん、はっきりと宣戦布告をする人もいると思うんですよ、「負けない!」って。でも、そう言えないくらい本気で勝ちたくて。ひとりでメラメラとライバル心を燃やしていました。練習のときも相手のことが気になってチラチラ見てましたね。

——では、エッグの同期に対しても、心の中でライバル心を燃やしていたんですか?

 それはあまりなくて。どちらかと言うと、周りのみんなを見て「すごいな〜」って感じる方が強かったです。なんか、「うわ、芸能人だ」「受かる子って違うな」みたいな。

——佐保さんも一緒に受かったのに(笑)。

 そうなんですよ(笑)。でも、なんで私が選ばれたんだろうって思ってました。当時は、自信がまったくなかったんですね、きっと。

——でも、ハロプロのアイドルたちが集まるコンサートでは大先輩のモーニング娘。や松浦亜弥さんたちに混ざってパフォーマンスをしていましたし、30人以上いるエッグのなかから選抜された4人組ユニット「しゅごキャラエッグ!」にも参加していましたよね。

 そのときは一緒に選ばれた3人(和田彩花・前田憂佳・福田花音)がすごすぎて、対等な気がしなかったんですよ。負けたくないっていうよりは、がんばって追いかけなきゃっていう気持ちが強かったです。「自分がステージに立つ側だ」って自覚がなかったんだと思います。

——そのユニットで一緒だったメンバー3人は、その後スマイレージ(現アンジュルム)のメンバーとしてデビューが決まりましたが、それでも「なんで自分だけ選ばれないんだ」という悔しい気持ちはなかったんですか?

 そうですね。みんながデビューしていった時期は、ようやく自分でも「もっとこうなりたい」っていう目標が持てるようになったときで。レッスンの先生もそれを感じとってくれて、「よくなってきたよ」って褒めてくれるようになったんです。「もっとこうした方がいい」って個人的なアドバイスをもらえるようになったりもして。それからはいろんなことが楽しくなったし、おどおどしなくなりました。

湿布とテーピングがあれば、とりあえずステージには立てる

——佐保さんが所属するアップアップガールズ(仮)は全力で歌って踊るハードなパフォーマンスに定評があります。加えてライブの回数も多いですが、どのようなトレーニングをしているのでしょうか?

 メンバー全員でフィジカルトレーナーの先生のジムに通ってるんですけど、ランニングをしてから何種類かの腹筋を2セットずつ。それに足と腕を鍛える筋トレもやってます。それが終わってから、私は先生にミットを持ってもらって蹴りの練習もします。何分間かずっと蹴り続けるんです。

——バット割りの練習もしているんですね。

 今はそうですね。でも、トレーナーがつくまでは周りから「危ないから」って止められてたんです。以前はひとりで練習していたので、手を青くしていることもあったんですけど、そのうえで「バットも蹴りたい」と言っていたので。

——では、トレーナーがついてからバットを折る練習も始めたんですか?

 はい。トレーナーに会ったときに「バットを折りたいです」って伝えたら、「いいよ、やろう」ってすぐにトレーニングを始めてもらえて。今はミット蹴りのほかに、踏み込み方や蹴る場所の見極め方など、いろんなことを教わっています。

——実際、バットを折るときは痛くないんですか?

 蹴ったあとにバットが折れるとぜんぜん痛くないんですけど、折れなかったときはすごく痛いですね。だから、怖気づかないように踏み込むのが重要です。

——そういった技術面での向上以外に、体力がついたなどの変化もありますか?

 正直、トレーニングよりライブの回数の方が多いので、体力はライブでついていった気がします(笑)。でも、怪我をしなくなっているので、そういうところではやっぱり効果を感じますね。

——とはいえ、テーピングを巻いてステージに上がることもあると聞きました。

 そうですね。常に湿布(しっぷ)とテーピングを持ち歩いています。みんな、テーピングを巻けばとりあえず行ける! という感じなので(笑)。

——佐保さんは体のどの部分を痛めやすいですか?

 メンバーは腰とか膝を痛める子が多いんですけど、私はそういうのは経験なくて。ただバット割りとかをするのでアザはすごいです。

念願だった黒帯を取得し、夢の武道館ライブへ!

——現在はステージ上で空手の型やバット割りなどを披露する機会も多いですが、そもそものきかっけは何だったんですか?

 空手の型を最初にやったのは、2012年に「TOKYO IDOL FESTIVAL」(※日本最大規模のアイドルフェス。以下、TIF)に初出場したときですね。イベント中に番組の生放送があったんですけど、司会をしていたよゐこの濱口(優)さんに「特技ある?」って聞かれて、メンバーがひとりずつ披露していく流れになったんです。そのとき私はこれといったものがなかったので「空手やります!」って勢いでやってみたら、けっこう盛り上がって。

——予期せぬ好感触を得たわけですね。

 空手の型って、知らない人が見たらおもしろいらしいんですよ。急に大声を出したりするから。こっちは真面目にやっているんですけどね(笑)。TIFのときも濱口さんから何回も「もう一回やって」って言われて。それで自分でも「あ、これはおもしろいんだな」と思うようになって、次のステージから自己紹介に空手を取り入れるようになりました。

——これだけの特技を、なぜ最初はアピールしなかったのでしょうか?

 そのときは黒帯でもなかったので、特技と言っていいのかな?って考えていたんです。あと、塾長にバレたら怒られるって思っていたので(笑)。

——昨年の武道館ライブでは、黒帯を巻いてステージに立ち、氷柱割りにも成功しました。

 ライブで披露し始めた頃は板割りとかをやっていたんですけど、もっとわかりやすく「すごい!」って思われる絵がほしくなって。どんどん過激になった結果、武道館では氷柱割りに挑戦することになったんです。

▲氷柱割りを見事に成功させた瞬間

——どのくらい準備をしていたんですか?

 実は武道館ライブが決まるちょっと前から道場探しをしていたんです。「空手が得意です」って言うと、絶対に「何段ですか?」って聞かれるんですけど、黒帯じゃないと段って言えないんですね。それで「黒帯じゃなくて、茶帯なんです」って答えるのがすごく悔しくて。そんなときに武道館ライブが決まったので、焦りました。武道館は2、3年先の話だと思ってたんで(笑)。

——黒帯取得までの道のりはドキュメンタリー動画にもなっています。この映像では組手も披露していますが、途中で萎縮してなかなか手が出せないでいましたよね。ブランクが長いことで緊張していたのでしょうか?

 黒帯を取得するための試験では型のほかに組手もやらなきゃいけないんですけど、私がかつて通っていた道場は型の練習が中心だったので、組手はほとんどやったことがなかったんです。それなのに、組手相手に全国上位入賞の強い子が登場したから。あのときは「はー……すごい怖い」って泣きたかったです。

——それをなんとか克服して黒帯を取得できたわけですね。

 はい。武道館ライブに間に合って本当によかったです。ライブが決まったときは「間に合わないかも!」っていうのがまず頭に浮かんだので。

アイドルだけど、空手家としてのプライドを持っていたい

——もし今、塾長に会ったとして、黒帯をとって武道館で氷柱割りをしたことを報告したら、どんな反応をされると思いますか? 塾長の話したとおりの「空手のできるアイドル」になりましたが。

 想像できないですね。もうぜんぜん会ってないので。私が黒帯をとったことを塾長は知らないと思いますし。でも、もし会ったとしてもこのことは隠しておきたいですね。人生でいちばん怖い人なので。あと、塾長のところで黒帯をとっていないので、気まずさもあるんですよ(笑)。

——最近、後輩のグループであるアップアップガールズ(プロレス)も結成されました。格闘技つながりで参加してみたい気持ちもありますか?

 実はDDTプロレスリングの高木(三四郎)社長から誘っていただいたこともあるんです。でも、参加することはないですね。私が好きなのは、空手なので。

《前編はこちら》
・アップアップガールズ(仮)・佐保明梨「黒帯の上級生たちがモーニング娘。とは違った意味でキラキラしていて憧れた」(前編)

▶柔道・空手・ボクシング…全国の格闘技・武道教室を探す

[プロフィール]
佐保明梨(さほ・あかり)/アップアップガールズ(仮)
1995年6月8日生まれ、東京都出身。2004年に「ハロプロ エッグ オーディション2004」に合格し、ハロー!プロジェクトの研修生「ハロプロエッグ」のメンバーに。2011年に結成の「アップフロントガールズ(仮)」(のちに「アップアップガールズ(仮)」)へ改名)へ加入。富士山山頂でのライブや、ハワイのホノルル駅伝を完走後に野外ライブを行うなど、ハードなパフォーマンスが特徴の“アスリートアイドル”として活躍中。黒帯を持ち、特技の空手をステージで披露することも多く、バットや瓦割りに加え、武道館ライブでは氷柱割りを達成している。

現在、初回盤にメンバーのソロ曲も収録された『4thアルバム(仮)』が発売中! また9月15日にはメンバー7人で行う最後のライブ「アップアップガールズ(仮) これが私達の生きる道~ Way of Our Life ~」をZepp Tokyoにて開催
【佐保明梨Twitterアカウント】https://twitter.com/saho_akari
【アップアップガールズ(仮)公式サイト】http://www.upupgirlskakkokari.com/
【アップアップガールズ(仮)Twitterアカウント】https://twitter.com/uugirlsofficial
【アップアップガールズ(仮)Facebookページ】https://www.facebook.com/upupgirlskakkokari/
【アップアップガールズ(仮)公式情報ブログ】https://ameblo.jp/upfront-girls/

<Text:森祐介/Photo:下屋敷和文>

【お知らせ】
EPARKスポーツが主催する秋のスポーツイベント!
キッズボルダリング体験、Reebok ONE アンバサダーによるスペシャルランニングレッスンなど、
ここでしか体験できないスポーツイベントです!
お申し込みは先着順!どのイベントも人数限定となりますので、お申し込みはお早めに!
>>お申し込みはこちら<<
https://sports.epark.jp/event_groups/1

  • LINEで送る
  • はてなブックマーク

ランキング
Ranking

  • 最新

オススメ記事
Special

注目キーワード