「スクワットはしない方がいい」ってたまに聞くけど、デメリットあるの?
ネット上で蔓延る筋トレのウワサ。今回は、筋トレの王様「スクワット」について。「スクワットはしない方がいい」という情報をキャッチした編集部は、情報の真意を探るべく調査を開始。世にはびこる“トレーニングのウソ・ホント”を紐解いていきます。
答えてくれたのは、なか整形外科リハビリテーションクリニックの佐藤舞トレーナーです。
──筋トレの王道「スクワット」。心身によい影響を与えると考えられるのですが、むしろスクワットをしないほうがいい理由ってあったりするのでしょうか?
スクワットをしないほうがいい理由について言い出すときりはありませんが、スクワットは身体の上下運動をするため、あらゆる関節を動かします。
それにより軟骨や半月板の摩擦が生まれますので、スクワットをしない場合と比較すると、体へのストレスは避けられません。そういう意味ではデメリットになる可能性はあります。
──こんな人はスクワットをしないほうがいいというパターンはありますか?
関節の変形が強い方や、関節に支持性がない人です。
普段の日常生活ですらほとんど動くことがなく、運動をまったくしてこなかった方で、それによる筋力低下が関節を正常な位置で保つ力がない場合を指します。
──スクワットをしないメリットより、したほうがメリットありそうな予感がしますね。では、改めてスクワットを行った場合のメリットとは。
スクワットは、お尻や太ももといった大きな筋肉が鍛えられるため、効率よく筋力アップが狙えます。
筋力が増えると基礎代謝が上がるため、痩せやすい体になり、ダイエットにうれしい効果が期待できます。
──ダイエットしたい人や筋肉をつけたい人にとって「スクワットはおすすめのトレーニング」ということでOKでしょうか?
単純に、ダイエット=脂肪燃焼という観点のみで見たら、上記で言うように粗大な筋肉も鍛えられ、また全身の筋肉を使い消費エネルギーが増すため、その点はおすすめできます。
監修者プロフィール
なか整形外科リハビリテーションクリニック
トレーナー 佐藤舞
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。柔道整復師京都にある「なか整形外科リハビリテーションクリニック」で高齢者や、アスリートに向けた怪我の再発予防、競技力向上のためのトレーニングを指導。そして趣味である筋トレで、ボディメイクの大会に出場し、入賞経験の実績もある。メディカルリハビリテーション、アスリートリハビリテーションでのトレーニングに限らず、ボディメイク分野においても活動を展開し幅広いトレーニングを提供している。
医療法人藍整会 なか整形外科
京都北野本院 https://www.naka-seikei.com
京都西院リハビリテーションクリニック https://nakaseikei.com
<Edit:編集部>