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「相手を倒すことよりも大事なのは、生き残ること」実は平和主義の格闘技。それがロシアのシステマ! (2/3)

▲練習用のナイフ

 2人1組になり、寝ながら動いている相手に対して、もう一方の人は容赦なくナイフを突き立てていきます。ナイフを向けられている方はナイフを避けるために横になっている状態で自由に動いていきます。手でナイフを払ったり防いだり、動きを止めてしまうのはNG。攻撃され続ける状況下で、どう自由に動いて危機を回避していくか。攻守ともに動きはとてもゆっくりですが、常に頭で考え、身体を動かしていく必要があるので、疲労感はなかなかのものです。

▲攻撃されても止まることなく動き続けます

「ナイフを前にすると最初は皆さん戸惑いますが、徐々にその人なりの動きができるようになってきますね。一番よくないのが固まってしまうこと。ひとつの動きに固執せず、いろんな動きをやってみる。そうすることで、自分の頭に無意識に課せられたルールを外すことができます」(北川代表)

 武器を持った相手が目の前にいて、容赦なくナイフを突き刺してくる。そんな状況に陥れば、緊張して身体がこわばってしまうのは普通のことでしょう。けれども、システマではリラックスした状態でナイフを受けて、動き続けるのです。練習用のナイフなので刃こそついてはいませんが、ずっしりとした重量でおもちゃとは違うリアルな存在感があります。

自分が縛られているルールや思い込みを捨てる

 慣れてきたら、目をつぶってナイフを回避したり、刺される側の反撃も認められます。自由に動き回れるといっても、まわりに多くの練習生がいるので、ぶつからないよう考慮しながら動いていきます。

▲2人から同時にナイフで攻撃されても動きを止めてはいけません

 グラウンドだけでなく、スタンドでの攻防も行われます。上半身だけでなく下半身も攻めたり、2人から同時に前後から攻められたり、そんな危機の中でも慌てることなく動き続けて攻撃を避ける冷静さが求められます。

 続いては少々変わったメニューを実践します。それは、相手が持っているナイフに触れるだけというもの。刃物に素手で触れるというと、真剣白刃取りのように手のひらを使って触れることをイメージしがちですが、肘や膝を使ってもいいし、肩や頭部を使ってもいいわけです。この思い込みやルールからの脱却が、システマの重要な教えの1つです。

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