フィットネス
2024年6月6日

上腕三頭筋の最強筋トレTOP3と、筋肉を追い込む鍛え方[トレーナー監修] (3/3)

長頭と短頭を意識してエクササイズを選ぶ

上腕三頭筋のエクササイズには、長頭に刺激が入りやすいものと、短頭に刺激が入りやすいものがあります。

簡単に説明すると、以下となります。

  • 長頭:腕を頭上に伸ばした姿勢で行うエクササイズ
  • 短頭:腕を下におろした姿勢で行うエクササイズ

初心者は気にする必要はありませんが、トレーニングに慣れてきたら、長頭・短頭それぞれをターゲットとしたエクササイズを選ぶとよいでしょう。

酷使されがちな上腕三頭筋は、プレス系種目の後に盛り込む

上腕三頭筋はプレス系種目において、協働筋として働きます。

胸や肩のトレーニングでは上腕三頭筋が使われることが多いので、部位を分割したとしても週に2回程度は鍛えることになります。

それに加え、腕だけのトレーニング日を作ると上腕三頭筋の負担は相当なものになり、オーバーワークや完全に回復できないなどデメリットがあります。

筋トレ上級者であればよいですが、基本は胸や肩のトレーニング日に、一緒に上腕三頭筋を鍛えましょう。

ストイックな人が陥る「オーバートレーニング状態」とは。原因・症状・予防法を解説

 初心者はケガのリスクが低い自重トレーニングがおすすめ

ウエイトを顔の前や頭上で扱う上腕三頭筋のエクササイズは、初心者にとって動作が難しいことや、重い負荷が使えずに刺激が弱まってしまうことがあります。そのため、筋トレ初心者は自重のエクササイズを中心に行うとよいでしょう。

自重トレーニングならケガのリスクも低いうえ、動作も簡単、しっかり負荷をかけることができます。

慣れてきたら積極的にフリーウエイトを活用して重量を挙げよう

「ライイング・トライセップス・エクステンション」や「クローズグリップ・ベンチプレス(肩幅にバーを握り背中をアーチにして行うベンチプレス)」など、フリーウエイトで行う上腕三頭筋のエクササイズは、高重量を扱うことができ、上腕三頭筋に強い刺激を与えます。

筋肉を成長させるには、強い刺激が必要です。筋トレに慣れてきたら、積極的にフリーウエイトを活用して上腕三頭筋を鍛えましょう。

上腕三頭筋を引き締めるダンベル筋トレ「トライセップエクステンション」の効果的なやり方

プロがおすすめする上腕三頭筋を追い込むメニュー

最後に、強烈に上腕三頭筋を追い込むトレーニングメニューを紹介しましょう。

今回紹介するのは、同じ部位を鍛える2つのエクササイズを、休憩を挟まずに連続で行う方法で、「コンパウンドセット法」といいます。

コンパウンドセット法のやり方

プッシュアップ(腕立て伏せ)を例に、コンパウンドセット法のやり方を解説します。

【例】

  1. ナロープッシュアップ 10×1
  2. (休憩を入れずに)リバースプッシュアップ10×1
  3. インターバル(2分程度)

これを1セットとして、3セット行う

自重トレーニングや軽い負荷でも、コンパウンドセットを取り入れることで、トレーニングのボリュームが高まり大きな刺激が上腕三頭筋に入ります。

自重トレーニングに慣れてきて、負荷を高めたいと思ったら、チャレンジしてみてください。

上腕三頭筋を鍛えて、メリハリのある腕を作り上げよう!

上腕三頭筋は腕の後ろ側にあるため、普段あまり気にすることがありません。そのため、筋肉が衰え、たるみやすい部位でもあります。

上腕三頭筋を意識して鍛えることで、メリハリのある腕を作り上げることができます。今回紹介したエクササイズやポイントを参考に、上腕三頭筋のエクササイズをトレーニングメニューに組み込んでみてください。


上腕二頭筋とは。どのトレーニングで鍛えると効果的?鍛え方の極意

著者プロフィール

和田拓巳(わだ・たくみ)

プロスポーツトレーナー歴22年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院や競技チーム帯同で得たケガの知識を活かし、リハビリ指導も行う。医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師を務めること多数。テレビや雑誌においても出演・トレーニング監修を行う。現在、様々なメディアで執筆や商品監修を行い、健康・フィットネスに関する情報を発信中。
2021年 著書「見るだけ筋トレ」(青春出版社)発刊。

Official site : https://wada0129.wixsite.com/takumiwada
Facebook : https://www.facebook.com/pt.wada/
Twitter: https://twitter.com/PT_wadatakumi

この著者の記事をもっと読む

<Text:和田拓巳/Edit:編集部>

1 2 3