リンゴを毎日食べるとどんな効果があるの?りんごの栄養と食べるメリット (2/2)
<このページの内容>
リンゴを食べ過ぎるとどんなデメリットがある?
リンゴを食べ過ぎると、いくつかのデメリットが考えられます。
糖尿病リスクが増える可能性
先述の通り、果糖は血糖値の急激な上昇を抑える効果がありますが、過剰な果糖の摂取により血糖値が上昇しやすくなり、糖尿病リスクを高める可能性があります。
肝臓への負担
糖尿病リスクだけではありません。果物に含まれる果糖(フルクトース)の摂りすぎは、肝臓への負担となりやすいです。
とくにリンゴは果糖が多いため、食べ過ぎに注意が必要です。
食物繊維の摂り過ぎによる消化器官の不調
また、食物繊維を摂りすぎると、消化不良や腹部膨満感、下痢などの症状を引き起こすことがあります。
昔のダイエットのときのような“リンゴだけ”食べるのではなく、食事バランスを意識しながら適量を摂取することが大切です。
加熱したリンゴと生のリンゴ、栄養価の違いは?
コンポートなどの加熱したリンゴと生のリンゴでは、栄養価に若干の違いがあります。
加熱することでビタミンCなどの熱に弱い成分は減少しますが、加熱によって吸収しやすくなる栄養素もあります。
たとえばペクチン。この食物繊維は加熱によって軟らかくなり、腸内での消化吸収がスムーズになります。また、加熱したリンゴは消化が良くなるため、胃腸が弱っているときに適しています。
すりおろしたリンゴのメリットとは
コンポートのほかに、風邪などのときにすりおろしリンゴを食べた人も多いでしょう。
すりおろしたリンゴには、消化を助ける効果があります。胃腸に負担をかけにくくなるため、体調不良で胃が弱っているときの消化不良を防ぎやすいです。
いつ食べるのがオススメ? リンゴを食べるタイミング
ここまで読んで、さっそくリンゴを食べてみようと思った人もいるのでは。そういえば、リンゴは朝・昼・夜いつ食べるのがもっともオススメなのでしょうか?
いつ食べても構いませんが、強いて言えば「朝」や「間食」です。
朝リンゴのメリット
朝にリンゴを食べることで、エネルギー補給ができます。りんごの糖質(フルクトース)はゆっくりと吸収され、持続的なエネルギー供給をサポートするため、1日を元気にスタートさせる助けとなるでしょう。
また、水溶性食物繊維のペクチンが胃腸の動きを活発にして消化を助けます。腸内環境が整いやすくなり、便通改善が期待できます。
昼リンゴのメリット
リンゴは食べ応えがあり腹持ちが良いため、小腹がすいた時の間食としても最適です。
夜リンゴは食べ過ぎに注意
りんごは糖分が多めなので、夜にたくさん食べると、エネルギーとして消費されずに余剰な糖が脂肪に変わる可能性があります。
参考
厚生労働省e-ヘルスネット『活性酸素と酸化ストレス』
青森県りんご対策協議会
りんご大学
監修者プロフィール
大野奈穂
共立女子大学家政学部食物栄養学科管理栄養士専攻を卒業後、企業や健診センターで管理栄養士として、特定保健指導業務に10年間従事する経験を有する。現在は「千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック・健診プラザ」で、健康診断や人間ドックに関連した保健指導および栄養指導を担当。特に、生活習慣病予防や健康的な体重管理に力を入れ、患者さま一人ひとりのライフスタイルに合わせた食事プランを提供。豊富な経験と専門知識を活かし、心身の健康をサポートし続けている。
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<Edit:編集部>