スクワットで脂肪燃焼
フィットネス
2025年10月28日

有酸素運動効果を高めるスクワットのやり方。脂肪を燃やす3つのコツを解説 (2/2)

スクワットの基本動作|呼吸とフォームを整える

スクワットを有酸素運動として行うために、まずスクワット動作の基本をおさえておきましょう。特に「呼吸」「フォーム」は、どんなスクワットメニューにも共通するポイントです。

呼吸と動作を合わせる

スクワットでは、呼吸と動作を合わせることで酸素をしっかり取り込み、脂肪をエネルギーとして使いやすくなります。

・腰を下げるときに「吸う」
・腰を上げるときに「吐く」

呼吸を止めると無酸素運動寄りになり、脂肪燃焼が進みにくくなります。更に、呼吸を止めることで、場合によっては失神のリスクもあります。「深呼吸しながら一定のテンポで動く」ことを意識しましょう。

フォームを安定させるコツ

フォームが崩れると、膝や腰に負担がかかりやすくなります。下半身だけでなく体幹を意識し、まっすぐ立つ感覚を保ちましょう。

・膝がつま先より前に出すぎていないか?
・背中が丸まっていないか?
・かかと、つま先が浮いていないか?

これらを守るだけで、動きの安定感が増し、安全かつ効率よく脂肪を燃やせます。

『脂肪を燃やすスクワット』にする3つのコツ

スクワットを有酸素運動として行うには、「テンポ」「深さ」「時間」の3つを意識することが大切です。この3つを組み合わせることで、より効率的に脂肪を燃やす『有酸素スクワット』が完成します。

一定のテンポで行う

速く動くよりも、一定のテンポでゆっくりと動作を続けることがポイントです。1回の動作は、下げるのに3秒・上げるのに2〜3秒を目安に行いましょう。

呼吸を止めず、このテンポを意識して続けることで、脂肪がエネルギーとして使われやすくなります。

浅めのスクワットで回数を重ねる

ハーフスクワット

筋トレのように深くしゃがむ必要はありません。太ももが床と平行になるよりやや浅い角度(膝の角度でおよそ90度)でOK。浅めにすることで脚への負担が軽くなり、呼吸を乱さず長く動き続けやすくなります。

「きついけど呼吸は保てる」くらいの強度が理想です。フォームを正確に保つよりも、動きを止めずに続けることを優先します。浅く・一定のテンポで動くことで、自然と心拍数が上がり、脂肪がエネルギーとして使われやすくなります。

時間を意識して行う

スクワットを脂肪燃焼につなげるには、「一定のテンポ」で「どれだけ続けられるか」がポイントです。

運動を始めてすぐは、身体は主に「糖」をエネルギー源として使いますが、1〜2分ほど動き続けることで酸素の利用が増え、脂肪を使う代謝へと切り替わります。

レベル 回数×セット/休憩時間
初級者 20回(約1分40秒)×2セット/休憩45秒
中級者 30回(約2分30秒)×3セット/休憩30秒
上級者 40回(約3分20秒)×3セット/休憩20秒

慣れてきたら「回数」ではなく、「時間」を意識して動いてみましょう。「この1分を動き切る」という感覚で、テンポを保ちながら続けるのがポイントです。

より脂肪燃焼を狙うなら「スクワットサーキット」

動きを止めずに複数の種目を組み合わせると、短時間でも有酸素効果がアップします。自宅でもできる簡単な3分サーキットを紹介します。

3分サーキットメニュー

1.ニージャンプ(20秒) ◀やり方はこちら

<休憩10秒>

2.スクワット(20秒) ◀やり方はこちら

<休憩10秒>

3.ワイドジャンプスクワット(20秒) ◀やり方はこちら

<休憩10秒>

4.ナロースクワット(20秒) ◀やり方はこちら

<休憩10秒>

5.スクワットジャンプ(20秒) ◀やり方はこちら

<休憩10秒>

6.ワイドスクワット(20秒) ◀やり方はこちら

実施回数

6種目×1セット/3分間

動きを止めずに行うことで、心拍数を維持しながら全身を動かせます。テンポよく、音楽に合わせて行うとモチベーションも上がります。

\動画で動きをチェック/

 

スクワットは、やり方次第で「筋トレ」と「有酸素運動」を両立できる万能種目です。テンポを落として呼吸を保ち、動きを止めずに続けること。それが、脂肪を燃やすスクワットの最大のコツです。

下半身を鍛えながら全身を動かせるスクワットは、短時間でも代謝を上げる最強のトレーニング。今日から“燃やすスクワット”を習慣にしてみてください。

毎日スクワットの驚くべき効果とは|30回・50回・100回…ベストな回数はどれ?

監修者プロフィール

パーソナルトレーナー
荻田大樹(おぎた ひろき)

▼プロフィール
香川県出身の元陸上日本代表・棒高跳選手。関西学院大学卒業後、ミズノに所属し、2016年リオデジャネイロオリンピックに棒高跳の日本代表として出場。自己ベストは5m70。日本選手権優勝、アジア選手権銀メダルなど、国内外で数々の実績を残す。

現役引退後は、スポーツの魅力を次世代に伝えるべく活動の幅を広げ、陸上クラブ「SUPERIOR」の代表としてジュニア育成に取り組むほか、兵庫県西宮市・大阪京橋の2拠点で展開する「パーソナルジム CARAS」の代表トレーナーも務める。トップアスリートの経験と専門知識を活かし、アスリートから運動初心者まで、幅広い層の指導を行っている。

▼ 経歴
・元ミズノトラッククラブ所属
・オリンピック日本代表
・世界選手権 日本代表
・日本選手権 優勝

荻田 大樹 Instagram
パーソナルジム CARAS 公式サイトInstagram

トレーニング動画指導・監修
鳥光健仁(とりみつ・たけのり)

フィットネスランニングトレーナー。1991年生まれ、千葉県出身。出張パーソナルトレーナー、SUUNTO 5 アンバサダー、VX4アドバイザリー、HOKA ONE ONE サポート。
(株)BOOST(https://boost-inc.jp/)マネジメント契約、故障せずに年間7000kmを走破する男を合言葉に、積極的にランニングを行っている。

出演者
MIHO(みほ)

市民アスリート。トライアスロン、トレイルランニング、マラソン、スパルタンレース、筋トレが大好き。フルマラソン自己ベストは3時間0分18秒。1児の母。
■ Instagramアカウント → @mip0000

<Edit:MELOS編集部>

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