背中の筋トレで見た目はどう変わる?逆三角形・姿勢改善などの効果とおすすめメニュー (3/3)
自宅でできる背中の筋トレメニュー
自重トレーニングでも背中はしっかり鍛えられます。
シーテッドチューブローイング

1. 長座で座り、両手でチューブの端を持ちます。チューブの中央を足裏にかけ、上体を垂直に立てて胸を張ります。
2. 肩甲骨を寄せるように肘を後ろへ引き、チューブを脇腹に向かって引きつけます。限界まで引いたら、コントロールしながら元の位置に戻ります。
鍛えられる部位
広背筋、僧帽筋中部、菱形筋
回数・セット数の目安
10〜15回 × 2〜3セット
トレーニングのポイント
・背中を丸めず、胸を張った姿勢をキープする
・腕ではなく「肘を後ろに引く」意識を持つ
・肩甲骨をしっかり寄せることで負荷を高める
よくあるNGフォーム
・腕の力だけで引いてしまう
・上体が後ろに倒れて反動を使う
・肩がすくんでしまう
負荷調整の方法
チューブを短く持つことで強度を高めることができます。逆に負荷が強すぎる場合は、チューブを長めに持つことで調整が可能です。
ワンハンドローイング(ダンベル)
片手でダンベルを引き上げる動作で、背中の筋肉を集中的に鍛えられるトレーニングです。自宅でも行いやすく、背中の感覚をつかむのにも適しています。
やり方

1. イスやベンチに片手と片膝を乗せ、上体を前に倒して体を安定させます。もう片方の手でダンベルを持ち、腕を自然に下ろした状態からスタートします。

2. 脇腹に向かってダンベルを引きつけ、限界まで引いたらコントロールしながら元の位置に戻します。
鍛えられる部位
広背筋、僧帽筋中部、菱形筋
回数・セット数の目安
左右それぞれ10〜15回 × 2〜3セット
トレーニングのポイント
・肘を後ろに引く意識を持つ
・ダンベルではなく「肘の動き」を意識する
・肩甲骨を寄せながら動作を行う
よくあるNGフォーム(重要)
初心者に多いのが、ダンベルを高く持ち上げようとして腕の力で引いてしまうフォームです。
この場合、肘の角度が90度よりも鋭くなり、ダンベルが肩の真下に近い位置まで上がってしまいます。
これだと背中ではなく腕のトレーニングになってしまい、狙った部位に十分な刺激が入りません。
正しい動作のイメージ
ダンベルは「持ち上げる」のではなく、「後ろに引く」イメージで動かします。
動作中の前腕は床に対して垂直を保つ意識を持ち、肘の角度を無理に曲げすぎないことがポイントです。
ダンベルの重さによって自然に肘が曲がる状態が理想であり、背中の筋肉を使った動きになっているサインです。
ジムでできる背中の筋トレメニュー
ジムにあるマシントレーニングでも背中はしっかり鍛えるメニューを紹介します。
ラットプルダウン(ジム)
背中を鍛える代表的なマシントレーニングで、広背筋を中心に背中全体を効率よく鍛えることができます。
正しいフォームで行うことで、逆三角形のシルエット作りや姿勢改善にも効果的です。
やり方

1. バーを肩幅よりやや広めに順手で握り、胸を軽く張った状態で座ります。
2. 肩甲骨を下げたまま、肘を脇腹に引きつけるようにバーを胸の前まで引きます。
3. ゆっくりとコントロールしながら元の位置に戻します。
鍛えられる部位
広背筋、僧帽筋、大円筋、菱形筋
重量・回数の目安
まずは無理のない重量から始め、正しいフォームを習得することが重要です。目安としては、15〜20回できる重量で3セット程度行うのがおすすめです。
トレーニングのポイント
・「バーを引く」ではなく「肘を引く」意識を持つ
・肩甲骨を下げた状態をキープする
・胸を張り、背中を丸めない
よくあるNGフォーム
腕の力でバーを引いてしまうと、背中ではなく腕に負荷が集中してしまいます。また、肩がすくんだ状態で引くと広背筋に効きにくくなります。
バーをお腹まで引きすぎたり、上体を大きく後ろに倒して反動を使うフォームも、負荷が逃げやすいため注意が必要です。
正しい動作のイメージ
バーを下げるのではなく、「肘を脇腹に引きつける」イメージで動作を行います。
肩甲骨を軽く下げた状態を保ちながら動くことで、背中全体にしっかり刺激を入れることができます。
チンニング(懸垂)
自重で行う代表的な背中トレーニングで、広背筋を中心に上半身をバランスよく鍛えられる種目です。負荷が高く難易度も高いため、背中をしっかり発達させたい人におすすめです。
やり方

1. バーを肩幅よりやや広めに順手で握り、体をまっすぐに保った状態でぶら下がります。
2. 肘を脇腹に引きつけるように体を引き上げ、あごがバーの位置まで来たら、コントロールしながらゆっくりと下ろします。
鍛えられる部位
広背筋、僧帽筋、上腕二頭筋、体幹
回数の目安
5〜10回 × 2〜3セット
(できない場合は補助種目から)
トレーニングのポイント
・「体を持ち上げる」のではなく「肘を引く」意識を持つ
・反動を使わず、ゆっくりコントロールする
・可動域をしっかり使い、最後まで下ろす
よくあるNGフォーム
腕の力で体を引き上げてしまうと、背中への刺激が弱くなります。
また、反動を使って勢いよく持ち上げる動作は負荷が逃げやすく、トレーニング効果が下がる原因になります。
できない人向けの代替トレーニング
懸垂が難しい場合は、まずはぶら下がる動作から始めるのがおすすめです。
・ぶら下がりホールド(20〜30秒キープ)
・斜め懸垂(10回 × 2〜3セット)
これらで基礎的な筋力をつけることで、チンニングができるようになります。
デッドリフト
デッドリフトは、背中からお尻、太もも裏まで体の後面をまとめて鍛えられる代表的なトレーニングです。背中の厚みを出したい人はもちろん、全身の筋力を高めたい人にも向いています。
やり方

1. 足を肩幅程度に開いて立ち、つま先はやや外側に向けます。
2. 股関節と膝を曲げてバーベルを握り、胸を張って背筋を伸ばします。
3. バーベルをスネや太ももに沿わせるようにしながら立ち上がり、上体を起こしたら、同じ軌道でゆっくりと下ろします。
鍛えられる部位
脊柱起立筋、広背筋、僧帽筋、大臀筋、ハムストリングス
回数の目安
20回 × 2〜3セット
重量設定の目安
初心者はまず軽めの重量から始め、正しいフォームを身につけることを優先しましょう。フォームが安定してきたら、20回を無理なく行える重量に調整するのがおすすめです。
トレーニングのポイント
・背中を丸めず、胸を張った姿勢を保つ
・バーは体から離さず、スネや太ももに沿わせて動かす
・腕で引くのではなく、床を押して立ち上がる意識を持つ
よくあるNGフォーム
背中が丸まったまま持ち上げるフォームは、腰に負担が集中しやすく危険です。また、バーが体から離れると重心が前にずれて、背中や腰に余計な負荷がかかります。
重すぎる重量でフォームが崩れると、狙った部位に効かせにくくなるため注意が必要です。
正しい動作のイメージ
デッドリフトは、バーを腕で引っ張るのではなく、股関節と膝を伸ばして体を起こす動作です。
バーをできるだけ体の近くで動かすことで、背中からお尻、太もも裏まで効率よく刺激を入れられます。
背中の筋トレ効果を高めるコツ
背中の筋トレ効果を高めるためには、フォームや意識の持ち方が重要になります。
肘を後ろに引く意識を持つ
背中のトレーニングでは「重りを引く」のではなく、「肘を後ろに引く」意識が重要です。
この意識を持つことで、腕ではなく背中の筋肉を使った動作になりやすくなります。
肩甲骨の動きを意識する
背中の筋肉は肩甲骨の動きと密接に関係しています。
肩甲骨を下げるといった動きを意識することで、背中全体にしっかり刺激を入れることができます。
グリップやギアを工夫する
腕に負荷が入りやすい場合は、サムレスグリップを試すのも有効です。
また、リストストラップやパワーグリップなどのトレーニングギアを活用することで、握力に頼らず背中に集中しやすくなります。
誰かに触れてもらいながら行う
背中は感覚をつかみにくいため、トレーニング中に筋肉を触ってもらうことで意識しやすくなります。
初心者の場合はとくに、どこに効いているかを確認しながら行うことが重要です。
背中の筋トレで効果が出ない原因
背中はトレーニングで鍛えにくい部位とされており、正しいフォームや意識ができていないと十分な効果が得られません。
動きを目で確認できない
背中はトレーニング中に筋肉の動きを目で見ることができないため、使っている感覚をつかみにくい部位です。
その結果、どの筋肉に効いているのか分からず、十分な刺激が入らないままトレーニングを続けてしまうケースがあります。
対策としては、軽めの重量で肩甲骨の動きや背中の収縮を確認しながら、ゆっくりフォームを固めていくと、狙った部位に効かせやすくなります。
腕の力に頼ってしまっている
背中のトレーニングで多いローイング動作は、腕の筋肉でも動作ができてしまいます。
そのため、意識せずに行うと腕ばかりに負荷がかかり、背中への刺激が不足してしまいます。腕が先に疲れる場合は、フォームを見直す必要があります。
肩甲骨が整っていない
猫背・巻き肩などで肩甲骨がニュートラルの位置にない場合、背中に効かせづらい可能性が高いです。
いきなりトレーニングを実施するのではなく、まずは肩甲骨や背骨(特に胸椎)の可動域を確保するための準備運動を行ってから背中トレーニングを実施するようにしてみてください。
背中の筋トレに関するよくある質問
背中の筋トレは女性にも効果がありますか?
背中の筋トレは何日休むべきですか?
背中の筋トレはどのくらいで効果が出ますか?
個人差はありますが、6ヶ月前後で見た目の変化を実感する人が多いです。
筋肉の発達や体の変化には一定の期間が必要であり、継続的なトレーニングによって徐々に効果が現れてくるためです。
監修者プロフィール
パーソナルトレーナー
深澤 智也(フカサワ トモヤ)
■経歴
2010〜2020年 海上自衛隊
2020年 2ndPASS(パーソナルトレーナースクール)卒業
2021〜2022年 仙台市キックボクシングジム所属(ボディメイクトレーナー)
2022年〜現在 パーソナルトレーニングジム 9INE-GYM設立
2026年〜ベストオブミス宮城公認講師
■保有資格
NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
NESTA-FAS(ファンクショナルアナトミースペシャリスト)
CBMS(認定ファンクショナルボディメイクスペシャリスト)
KUBIRE ARTIST
普通救命講習終了
■コンテスト歴
自衛隊プレミアムボディ2019 ファイナリスト
ベストボディジャパン2021日本大会 TOP10入り
マッスルゲート仙台2025 メンズフィジーク新人 優勝
マッスルゲート仙台2025 メンズフィジーク一般 3位
<Edit:MELOS編集部>
デッドリフト完全ガイド|効果・やり方・重量設定・種類・RM目安まで解説
脂肪燃焼筋効果を高めるには?筋トレと有酸素運動の「正しい順番」をトレーナーが解説







