大人が「スキップ」を毎日1分やるとどうなる?1か月で期待できる変化 (1/4)
子どもの頃は何気なくやっていた「スキップ」。大人になってから、最後にスキップをしたのはいつでしょうか。
スキップは、脚の筋肉を使うだけでなく、バランス感覚や心肺機能にも刺激を与えられる運動です。久しぶりにやってみると、思いのほか息が上がったり、脚が疲れたりするかもしれません。
そんなスキップを毎日たった1分、1か月続けると体にはどんな変化が期待できるのでしょうか。まえだ整形外科リウマチクリニック院長・前田 俊恒先生監修のもと、大人がスキップをするメリットも交えて解説します。
スキップで鍛えられる部位はどこ?
スキップは、片脚で一歩踏み出して同じ足で軽く跳ね、反対の脚でも同じ動きをくり返すリズム運動です。
主に使われるのは、ふくらはぎ、太ももの前側、お尻、脚を持ち上げる股関節まわりの筋肉です。また、姿勢を安定させるために腹筋などの体幹の筋肉も働きます。

スキップにはどんな効果がある?
スキップは、脚の筋肉を使うだけでなく、心肺機能への刺激や気分転換など、さまざまなメリットが期待できる運動です。さらに、跳んで着地する動作は骨への刺激にもつながります。
全身を使い、心拍数を高める
スキップは、脚を交互に引き上げながらリズミカルに跳ぶ全身運動です。ウォーキングよりも運動強度が高くなりやすく、短時間でも心拍数が上がり、息が弾むことがあります。
成人10人が歩行・ランニング・スキップをそれぞれ5分間行った研究では、スキップ中の平均心拍数が約170拍/分となり、3つの運動の中でもっとも高い値を示しました(※1)。
ただし、スキップに慣れていないことが心拍数に影響した可能性もあり、必ずしもランニングより運動強度が高いというわけではありません。
毎日1分のスキップで心肺機能がどの程度向上するかは明らかではありませんが、短時間でも全身を動かせる運動として、日々の運動習慣に取り入れやすいでしょう。
(※1)Perdomo Rodriguez J, et al. (2022). Comparing Exercise Intensity as a Percentage of the Age-Estimated Heart Rate Max Among Walking, Jogging, and Skipping. International Journal of Exercise Science: Conference Proceedings, 14(2), Article 69.
リズムよく体を動かすことで気分転換に
スキップの特徴は、一定のリズムに合わせて体を動かすこと。単調な運動とは違った楽しさがあり、気分を切り替えたいときにも取り入れやすい運動です。
こうしたリズム運動と気分の関係については、セロトニンという脳内物質との関連も研究されています。自転車を15分間こぐ運動を調べた研究では、運動後に血液や尿中のセロトニン濃度が増加し、緊張や不安の軽減が報告されています。
ただし、これはスキップを対象とした研究ではありません。スキップによってセロトニンが増えると断定はできませんが、リズミカルに体を動かすことは、気分転換のひとつとして楽しめそうです。
ジャンプの着地によって骨にも刺激が加わる
スキップには、地面を蹴って跳び上がり、着地する動作があります。このとき骨には体重や着地による負荷がかかり、骨の健康維持につながる刺激になると考えられています。
健康な閉経前の女性61人を対象とした研究では、片脚で1日50回のジャンプを6か月間続けたグループで、運動した脚の大腿骨頸部の骨密度が約1.8%増加しました。一方、週2日だけ行ったグループでは、明確な変化は確認されませんでした(※2)。
この研究はスキップそのものを調べたものではなく、毎日1分のスキップを1か月続けるだけで骨密度が増えるとは限りません。
それでも、ジャンプを伴う運動には、歩くだけでは得られにくい着地の刺激がある点はメリットといえるでしょう。ただし、膝や足首に不安がある人は、無理に跳ばず、体への負担に注意することが大切です。
(※2)Bailey CA, Brooke-Wavell K. (2010). Optimum frequency of exercise for bone health: randomised controlled trial of a high-impact unilateral intervention. Bone, 46(4), 1043–1049.
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