• Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube

筋トレ後に眠くなるのはなぜ? 専門家に聞いたその理由や対策とは (1/3)

 筋トレ民たちの間で囁かれる密かな悩み、それは「筋トレ後の眠気」。筋トレ後に、モーレツに眠くなるというのだ。なかには筋トレ中に睡魔に襲われる、翌日の眠気がとにかくツライという話も。

 では、なぜ筋トレをすると眠くなるのか? 筋トレ中や筋トレ後のカラダの中では一体何が起こっているのか? 筋トレが眠気を引き起こすその理由を、日本体育大学体育研究所助教授で健康科学・スポーツ医科学を研究する鴻﨑香里奈さんに聞きました。

なぜ筋トレ後に眠気が起こる? 5つの原因&メカニズム

 筋トレをすると、カラダの中では実にさまざまなことが一気に起こっています。筋トレ後に眠気が起こる原因としては、以下の5つがあげられます。

【1】エネルギー消費による血糖値の低下

筋肉を動かすためにブドウ糖(エネルギー)が消費され、血糖値が低下する。そのため脳が栄養不足状態となって働きが鈍り、眠気を感じるようになる

【2】筋トレ中に分泌される成長ホルモンの影響

筋トレで上昇した血中の乳酸濃度がペプチドホルモン、つまり成長ホルモンの分泌を促進。本来は睡眠時に活発に分泌され深い眠りを誘発する特性を持つ成長ホルモンだが、過度な運動や低血糖状態にも分泌されて眠気が生じることに

【3】筋トレによる疲労

筋肉を酷使したことで壊れた筋組織を修復するエネルギーを蓄えるために必要な休息をカラダと脳が欲し、眠くなる

【4】体温の急激な低下

筋トレをすると血管が拡張し血流が増加することにより体温が上昇するが、筋トレ後にカラダを動かすのをやめると汗をかいたカラダの体温は急激に下がる。睡眠時に体温が一気に低下するのと同様の変化を引き起こすため、脳が寝ようとする

【5】交感神経から副交感神経へのシフト

活動を支える交感神経とリラックスを司る副交感神経、カラダは常にこの2つの自律神経でコントロールされている。筋トレ後の眠気は、動から静の自律神経のシフトによって引き起こされる

 では、筋トレ後の眠気に素直に従い、すぐに眠ってしまってもよいのでしょうか。

「トレーニング直後に眠ってしまうと、まれに低血糖症状を引き起こしたり、十分な栄養摂取(プロテインや糖質など)を行わなかったためにトレーニング効果を減弱させる可能性が考えられることから、ある程度時間をおいて睡眠に入ったほうがいいですね」(鴻﨑さん)

 それでもどうしても眠くて起きていられない場合、時間が許されるのであれば30分以内の仮眠がよいとも。

「30分以内の仮眠はその後のスポーツパフォーマンスにプラスの影響をもたらすといった報告があり、筋トレでも同様のことがいえる可能性があります。ただし30分以上の長時間の仮眠はパフォーマンスが低下傾向にあるといった報告もあります」(鴻﨑さん)

 では、朝の筋トレやスキマ時間での筋トレなど、すぐあとに仕事や予定があり仮眠できないという場合の対処法はあるのでしょうか。

ランキング
Ranking

  • 最新

オススメ記事
Special

オススメ連載
Series

注目キーワード