インタビュー
2021年2月10日

ラストアイドル西村歩乃果「消去法ではじめたソフトテニスだったけど、楽しくて6年も続けちゃいました」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#34 (2/2)

ボールの速さとパワーで戦う真っ向勝負タイプ

――練習の頻度はどのくらいでしたか?

ほぼ毎日だったと思います。コートが3面あったので、いつも練習に使えたのがありがたかったですね。

――練習で印象に残っていることはありますか?

私は身長が低いからラケットを振り下ろすと地面に当たっちゃうんですね。だから、サーブ練習の時間が嫌いでした。身長が高い子を「いいな〜」ってうらやましく見ていたのを覚えてます。振り返ると、サーブをちゃんと練習しておけばもっと強くなれたのになって少し後悔。

――サーブの練習をせずに先輩たちを倒したのはすごいです。

高さがないなりに、小賢しい工夫をしてました。バックハンドで回転をかけると、レシーバーから見て外に曲がっていくので、体からボールが離れて取りづらいんです。そうやって相手が嫌がるサーブを打ってましたね(笑)。相手から「あいつのサーブ、嫌なんだよな……」って思わせたらプレッシャーになるじゃないですか。

――確かに。ほかにもプレイな得意はありましたか?

ロブで前後に振って、相手の体力を削る戦い方の人も多いと思うんですけど、私は思いっきり前衛を狙う真っ向勝負タイプでした。ボールの速さとパワーには自信があったので、ダブルスの前衛に思いっきりボールを打って、顔の横を抜くのが好きでしたね。一発目に思いっきり顔を狙ったら相手もビビるじゃないですか。それにサイドにも動きづらくなるので、そうなったら簡単に抜けるようになるし、カバーに回る後衛の体力もどんどん削っていけるから。性格悪いんです、私(笑)。

――顔にボールが当たることはなかったんですか?

あんまりないですね。反応が良い人だと簡単に返してくるし。だから、バシバシ打ち込んでましたね。

――大会での成績はどうでしたか?

中学では県大会をずっと目指してました。横浜ってソフトテニスが盛んらしくて、強豪校が多くて。なかでもすごく強い学校が同じ地区にあったので、いつもそこだけが倒せなかったんです。3年生の最後の大会でようやく個人戦のメダルを取った記憶があるんですけど、その強豪校が出場しなかったから勝てただけで……。だから、すごく悔しかったですね。

――中学の部活でいちばん印象に残っている場面を教えてください。

私が試合をしてると他校の男子たちから「かわいい」って言ってる声がちらっと聞こえてきて、それがちょっとうれしかったです(笑)。テニスラケットにプリクラを貼ってたので、「あのプリの子かわいいね」みたいに言われていたみたいで。私が通っていた中学は女子校だったので、そういう男子の反応はおもしろかったです。

後編:ラストアイドル西村歩乃果「ソフトテニスのおかけで、どんなに辛くても負けない精神力が身につきました」(後編)

▼こちらもおすすめ

・ラストアイドル奥村優希「バスケをやっていない自分は想像できなかった」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#33

・ラストアイドル奥村優希「バスケで大怪我を経験したことで忍耐力が身についた」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#33

[プロフィール]
西村歩乃果(にしむら・ほのか)/ラストアイドル
1995年1月28日、神奈川県生まれ。22歳まで美容師、ヘアメイクとして働いていたが、2017年にオーディションバトル番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系)に挑戦し、セカンドユニット「Love Cocchi」に加入。Tik Tokで91万、Instagramで22万人のフォロワーを抱え、YouTubeチャンネル「ほのちゃんねる」のチャンネル登録者数は33万人。特技は6年間続けたソフトテニスとヘアメイク(美容師国家試験免許を所持)。
【公式Twitter】@LoveCocchi_HN
【公式Instagram】@honoka.n28

<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:後藤巧>

1 2