2023年10月26日

接骨院、整骨院、整体、カイロプラクティック、整形外科…違いは? (2/2)

接骨院・整骨院

こちらは捻挫やぎっくり腰の処置、骨折や脱臼の応急手当など、急性のケガに向いた治療院となっています。柔道整復師の診察によって原因と症状を判別し、正しい施術が行われます。

整体・カイロプラクティック

主に関節や骨盤、脊椎の矯正が行われます。

これらの“ズレ”を正すことによって、さまざまな症状を改善するというのが共通認識。ただし、前述の通り資格が必要とされていないので、細かい施術内容は各治療院によってまちまちです。

接骨院や整骨院が急性なケガに向いているのに対し、こちらは「腰痛持ちのカラダを改善したい」というような、今後に向けた体質改善に適しています。

整形外科

医師による診察やレントゲンなどによって症状を割り出し、手術や投薬、リハビリが行われます。

こちらは「運動器」の機能を改善する目的で治療が行われるので、スポーツ傷害や事故による外傷はもちろん、加齢疾患や先天性疾患など幅広い患者層を扱うのが特徴です。

症状によって通う先を判断しよう

冒頭に触れた「関節や腰が痛む」というケースの場合、その症状によってかかる治療院が変わってくることは理解していただけたかと思います。

ぎっくり腰のような急性の症状は、接骨院や整骨院へ。慢性的な腰痛の場合は整体・カイロプラクティック。それ以外の場合は整形外科というように、症状によって行くべき治療院を判断しましょう。

ただし同じ種類の治療院でも、さらにそこから専門分野が分かれることもあります。

たとえばスポーツ障害に強い、高齢者のリハビリに力を入れているなど。各治療院のホームページなどで事前に情報を入れておくのがよいでしょう。

<Text:松永貴允>

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