サウナの「ととのう」ってどういう状態?ととのうためのポイントとは。日本サウナ学会の医学博士に聞いてみた(後編) (3/4)
──はじめてのサウナでしんどい思いをしたら、トラウマになってしまいそうです。ほかに意識したい点はありますか?
「休憩する椅子がきちんと置いてある施設に行くというのも、ポイントのひとつです」(加藤先生)
──サウナのイス(休憩場所)がない施設もあるのですか?
「はい、結構多いですね。とくにジムについているサウナとかだと、水風呂や休憩する椅子がないことも。そういう施設かどうかというのも、先ほど紹介したアプリ『サの国』ですべて確認できるので、事前に確認してから行くのも大事です」(加藤先生)
──サウナがついているのが決め手でジムに入会したものの、いつもまあまあ混んでいるし、休憩するところはないか、あるいは脱衣場のベンチも空いていないということは体験しました。空いている施設に行く、激しい温度の施設は避ける、そして休憩スペースがある施設を選ぶ。行動としてはこの3点ですが、『ととのう』ための精神的なアドバイスがあればお願いします。
「リラックスするとよいですね。無理やりととのえにいく必要はありません。僕は『ととのう』を数値化していまして、自律神経をリアルタイムで測り、一番ととのう入り方、安全で気持ちいい入り方というのを自動判定するシステムを開発しています。自分の自律神経の状態を確認し、ととのう実感値と自律神経の活性化具合を見てみると、実際にととのわない日もあるんですよね。無理やりととのいに行かないで、まずは自分の体の状態をじっくり把握する。そして行った施設の温度や湿度も併せて考えて適切な入りかたを調整する。無理にしんどい入り方をすると逆にととのわなくなってくるので、やはり適切な安全な入り方、体をいじめない入り方というのを心がけると、自然とととのってくるのではないかなと思います」(加藤先生)
最後に、ウラ話として、先生が普段通っているサウナについて聞いてみました。