憂うつなときのハーブサプリ「セントジョーンズワート」とは。効果的な飲み方、薬との飲み合わせ (1/2)
「気分の落ち込みをハーブで緩和できる」と今注目されているセントジョーンズワート。抗うつ剤よりも手軽なメンタルケアとして人気を集めています。
その反面、薬との飲み合わせなど注意すべき点も多くあります。今回は、セントジョーンズワートについて、有効性や適切な摂取方法から、知っておきたい副作用、薬との飲み合わせなど注意点について、わかりやすく解説します。エディターがAmazonで購入したセントジョーンズワートサプリメントの感想もあるので、参考にしてみてくださいね。
<このページの内容>
セントジョーンズワートとは
セントジョーンズワートとは、古くから民間療法などに使用されてきた多年草ハーブのことです。和名はセイヨウオトギリソウといい、北海道など一部地域で野草として自生しています。
日本においては薬効を標榜しているわけではないので、カテゴリーとしてはハーブや食品として販売されることが一般的です。
セントジョーンズワートの成分や、期待できる効果についてみていきましょう。
セントジョーンズワートにはどんな成分が含まれているか
セントジョーンズワートに含まれる成分は以下の通りです(※1)。
- ジアンスロン類(ヒぺリシン、プソイドヒぺリシンなど)
- フラボノイド配糖体(ヒぺロシド、ルチンなど)
- ハイパーフォリン
- タンニン
- 精油
脳の神経伝達物質のバランスを整える複数の有効成分が含まれていて、気分を落ち着かせ、精神を安定させる効果が期待できます。
セントジョーンズワートに期待できる心身への影響
セントジョーンズワートは、脳内のセロトニン濃度を高める効果が期待できるとされています。
セロトニンとは、通称「幸せホルモン」と呼ばれる脳内神経伝達物質で、ストレス耐性に関わりがあります。このため、セントジョーンズワートは、気持ちを明るく軽やかにしてくれると言われるのです。
▼セロトニンは増やせる!
セントジョーンズワートはうつ病に効果はあるのか
セントジョーンズワートには抗うつ作用が期待でき、気分の落ち込みなどにも適していると考えられています。抗うつ剤のSSRIと同程度の効果が得られたという研究報告もあります(※2)。
うつ病だけでなく、気候の変化に影響を受ける季節性感情障害(SAD)などの治療に使われることもあります。
ただし、重度のうつ病についての研究データは乏しく、有用と言い切れる結果は出ていません。
セントジョーンズワートは不安障害に効果があるのか
セントジョーンズワートは、不安障害の治療としても使用されることがあります。
不安障害にはパニック障害、社会不安障害、強迫性障害などさまざまな種類がありますが、一般的には「日常生活に支障が出るレベルの不安や恐怖と、それに伴う発作症状」とされます。
ただ、最近の研究では、社会不安障害などの症状に対してはエビデンス(科学的根拠)を示せず、有用とは言えないのではないかという報告もあります(※3)。
セントジョーンズワートは睡眠障害の改善に効果ある?
セントジョーンズワートは、神経弛緩作用があり、緊張を緩和し、イライラや動揺を落ち着かせてくれます。
寝床に入ってからなかなか入眠できないなどの睡眠障害の改善に役立つ可能性があります。
▼不眠の原因で多いのが「脳の疲れ」
セントジョーンズワートの摂取方法。いつ飲む?
セントジョーンズワートは、サプリメントやハーブティーなどのほか、チンキにする方法もあります。
やや苦味があるので、ハーブティーにする場合はブレンドティーにする方法がおすすめです。
いつ飲むのが効果的か
セントジョーンズワートは、外出する際は携帯しやすいサプリメント、家でリラックスするときはハーブティーやチンキなど、用途に応じて使い分けると効果的です。
医薬品ではないので、とくに1日何回と決まっているわけではありません。リラックスしたい昼休みや、就寝前のひとときなどにとり入れるといいでしょう。
どれくらいの期間飲み続ければいい?
セントジョーンズワートは、比較的穏やかな効果なので、継続的に飲むのがおすすめです。しかし、相性の悪い薬や注意したい飲み合わせも存在します。
注意点については、次の項でくわしく解説します。
セントジョーンズワートを過剰摂取するとどうなる?
セントジョーンズワートの副作用や、摂取を控えるべき人について解説します。
セントジョーンズワートを過剰摂取した場合、日光過敏症を引き起こす可能性があると指摘されています。また、頭痛やめまい、倦怠感、ドライマウス、胃腸症状、性機能不全などの可能性があります(※4)。
セントジョーンズワートと薬の飲み合わせ
セントジョーンズワートは相互作用により薬の効果を弱めるケースがあり、医薬品との併用については十分に気をつける必要があります。
おもに、次のような薬を飲んでいる人は、摂取を控えることが必要な場合があります。
セントジョーンズワートと相互作用の可能性がある薬
- 抗うつ剤
- 経口避妊薬(避妊用ピル)
- シクロスポリン(移植臓器に対するからだの拒絶反応を防ぐ)
- ジゴキシン、イバブラジンなどの一部の心臓病治療薬
- インジナビルやネビラピンなどの一部のHIV感染症治療薬
- イリノテカンやイマチニブなどの一部の抗がん剤
- ワルファリンおよび類縁の抗凝固剤(抗凝血剤)
- シンバスタチンなどの特定のスタチン系薬剤
うつ病治療をすでに行っている場合も注意が必要です。セントジョーンズワートを摂取している際に薬を服用する場合は、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談してください。
また、妊娠中や授乳中の摂取も気をつけましょう。こちらも必ずかかりつけの医師などに相談してください(※5)。
エディターが試してみて良かったセントジョーンズワート
リピ確定! エネルギーに溢れた毎日を送っています
セントジョーンズワートのみ配合で、1粒に375mg含有、安い、1カプセル飲めばいいだけという点で購入。飲みやすいサイズで、匂いや味もないです。
リラックスというよりは、いきいきとした生活に欠かせないなと感じました。海外直送品なので約1週間後くらいに手元に届きます。