ヘルス&メンタル
2024年6月23日

なぜ?寝ても疲れが取れない原因と、年齢別の対処法(10代~60代) (2/3)

年齢別! 寝ても疲れが取れない原因とその対策

10代の場合

10代はもともと、心や身体にゆらぎが生じやすい時期です。どれだけ対策を取っていても、この思春期特有の乱れに悩まされる方も多いでしょう。

基本はしっかりと睡眠時間を確保することです。10代だと平均9時間は確保されることがおすすめです。

心のゆらぎ、ストレス対策には、身近に信頼できて話せる人を見つけると良いでしょう。相談して答えを出す必要はありません。今どういう気持ちなのか、何を考えているのか、話す、もしくは書き留めるだけでも効果があります。

また、寝る時間や起きる時間も検討しましょう。思春期では身体が自然と夜型になっています。小学生までは9時くらいには寝ていたものが、11時くらいと2、3時間ずれが生じてきます。

これは身体のリズムの問題なので、早く寝ようと思っていてもなかなか眠れないこともあるでしょう。その場合は、寝る時間を11時とし、起きる時間を後ろ倒しにすることもおすすめです。

しかし、日本の社会的な学校が開始する時間というものがありますので、親御さんと相談して調整していきましょう。

20代の場合

20代はエネルギーが溢れている時期です。学業に仕事に忙しく、多少の睡眠不足もあふれるエネルギーで乗り越えられることが多いです。

しかし、そのしわ寄せは20代後半や30代で必ずきます。ですので、無理に活動しすぎず、オンとオフをしっかりと切り替えて安定した生活リズムで過ごされることがおすすめです。

また、10代同様、夜型が続いている傾向がありますので、学業や仕事に合わせて寝る時間や起きる時間は一定に調整していただくことをおすすめします。

30代の場合

仕事では責任も増え、人によっては結婚や子育てなどプライベートも忙しさが増す時期ではないでしょうか。

しかし、20代と比べてエネルギーや回復力が徐々に落ちてきています。仕事や家事育児のコントロールが鍵になってきます。1人でやっていては睡眠時間の確保が非常に難しいです。

周囲に協力を仰ぐ、さまざまな家事代行サービスなどを使うなどの方法で無理をしすぎないように過ごしましょう。

40〜50代の場合

仕事では責任ある立場に立ち、プライベートの忙しさもやや様相が変わってきている時期ではないでしょうか。

比較的ご自身の時間の都合もつけやすく、睡眠時間をしっかり意識して確保していただくことも可能かと思います。

一方で、とくに女性は更年期の時期でもあります。思春期のように女性の身体が変化する大切な時期です。これにより、どれだけ一定のリズムを保とうとしても乱れやすくなってしまいます。

少しでも違和感を感じたら、病院を受診されることをおすすめします。

60代の場合

リタイアメントの時期で、これまでの生活が大きくガラッと変わります。慣れない生活への戸惑いやストレスが非常に強く現れる時期です。

年齢を重ねるごとに睡眠時間は徐々に短くなりますが、この時期ではストレスや不安からくる不眠症状も考えられます。

リタイア後の過ごし方についてあらかじめしっかりと考えておく、気持ちについて話をしたり書き留めておくことで、ご自身の不安やストレスにも向き合いやすくなるでしょう。

次:寝ても疲れが取れないときにおすすめの栄養素

1 2 3