生理中のダイエットは痩せないってホント？楽に痩せる秘訣とは［薬剤師解説］ (2/2)

生理中ダイエットの秘訣3：有酸素運動で脂肪を燃やす

有酸素運動は、体脂肪の燃焼が期待できる運動です。

身体は、運動を始めると「グリコーゲン」という糖質を分解し、その過程で発生したエネルギーを消費します。

しかし、体内のグリコーゲンには限界があります。そのため、運動を続けると次第に「リパーゼ」という酵素が脂肪を燃焼させ、エネルギーに変換するのです。

リパーゼは体温が高くなることで活性化します。さらに、体温の高まりによって血行がよくなると、ますます脂肪を燃焼させます。

体脂肪の燃焼が始まると、その後の数時間は脂肪が燃焼しやすい状態が続くため、無理をしない範囲で長時間運動をすることで、効率的に脂肪燃焼ができるでしょう。

• ジョギング、散歩などがおすすめ

有酸素運動は、ジョギングやウォーキング、水泳といった運動です。

生理中のため水泳は難しいかもしれませんが、ウォーキングやストレッチなら無理なくできるでしょう。生理中でイライラした気分をリフレッシュすることもできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

生理中ダイエットの秘訣4：ストレスや体調不良が出やすい時期なので、無理をしない

• 貧血気味になるため体調不良が起きやすい

生理中のダイエットは、無理をしないようにしましょう。前述の通り、貧血気味になる方が多いので、無理な運動をすると転倒して怪我をする恐れがあります。

• メンタルも不安定になりやすい時期

「痩せなければならない」と思いつめることも禁物です。そういったストレスがかかることで、生理前のPMS（月経前症候群）やPMDD（月経前不快気分障害）が悪化する恐れがあります。

生理前や生理中は、女性ホルモンの影響で痩せづらい時期です。「この時期は体重が少し増えても仕方ない」という気持ちで、ストレスをためずに過ごすことを意識しましょう。

ダイエットは生理周期に合わせて行おう！

女性のからだは女性ホルモンの影響を大きく受けます。イライラしたり具合が悪くなったりするだけではないので、ダイエットも女性ホルモンに合わせて行うのがおすすめ。

無理をせず、生理周期を見ながらダイエットに挑戦してくださいね。

ジョギングのダイエット効果とは。痩せる走り方をトレーナーが解説

監修・執筆者プロフィール

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。

「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

＜Edit：編集部＞