「ととのったー!」サウナで手にする絶頂体験のハウツーをマンガ家タナカカツキが明かす(前編) (3/3)
目的によってサウナの入り方が違う
――サウナに入るときの注意点は?
「これは間違い」と言っておきたいのは、汗をすごくかいているのに、まだ頑張って我慢しているみたいな状態です。それはもう良くないですよね。サウナに慣れている人であれば、その方が「ととのった」状態になりますけど、初心者はそんなに我慢していると疲れが溜まる一方です。
――人によってサウナに入る目的が違うとも言われていますね。
そうですね。例えば、「汗をかく」のが目的の人もいるし、疲労を回復したいとか、リラックスしたいとか、美容のためとか、いろんな人がいます。その目的ごとに、入り方も変わってくると思うんですよね。
目的によってサウナ室も違うんです。例えば、リラックスすることが目的のサウナ室は温度がすごく低い。もちろんテレビはなく、照明も暗い、よい香りがしてたります。ここではリラクゼーションしてくださいみたいな状態になっています。そういうところで汗をかくのに時間がかかります。
――リラックスを目的としたサウナ室の温度はどれくらいですか?
理想で言うと温度が80度以下で、湿度がだいたい40〜50%くらいが気持ちいいと感じるところです。このくらいだとリラックスしつつ、疲労回復もして、汗もかける。すべての美味しいとこ取りという感じですね。フィンランド北部のサウナの設定がそういった様子です。このフィンランド式のサウナ室が今流行ってますね。
――目的に沿った入り方というのは、詳しい方に聞いていくか、自分で考えるしかないでしょうか?
おそらくそうですね。あと、「日本サウナ・スパ協会」のホームページにもさまざまなサウナの入り方が載っています。参考にまずはこちらのサイトをチェックしてみてください。
後編:サウナは"休むエンターテイメント"?マンガ家タナカカツキが語るサウナの魅力(後編)
[プロフィール]
タナカカツキ
大阪府出身。1985年に小学館『週刊ビックコミックスピリッツ』誌にて新人漫画賞を受賞し、マンガ家に。著書には『オッス!トン子ちゃん』、天久聖一との共著「バカドリル」など。カプセルトイ「コップのフチ子」の企画原案も務める。2011年にサウナの魅力を描いた『サ道』を発売し、日本サウナ・スパ協会からサウナ大使に任命される。
【公式Twitter】https://twitter.com/ka2ki
【公式サイト】https://www.kaerucafe.com/
<Text:大久保徹/Photo:河合信幸>