フィットネス
2024年5月7日

本当に痩せる?ストレッチのダイエット効果を【プロ目線で】解説 (1/2)

「ストレッチで痩せる」。これは本当でしょうか。また、ストレッチで痩せることができるのなら、どんなやり方が良いのでしょうか。

今回は、ストレッチにダイエット効果があるのかどうかをプロの視線から解説し、ストレッチを行うポイントも併せて紹介していきます。

ストレッチで痩せるのか? ストレッチで体重が減るって本当?トレーナーが一刀両断!

結論から言うと、残念ながらストレッチのみでは痩せたり、体重を落とすことはできません。

ストレッチによって血行が良くなり代謝を向上させるかもしれませんが、脂肪を燃焼させるほどのエネルギー消費量にはなりません。

確実に痩せる、体重を落とすには、筋トレや有酸素運動と組み合わせながら行う必要があるでしょう。

ストレッチに期待できる5つの効果とは

では、ストレッチにはどのような効果があるのでしょうか。

関節可動域の改善・向上

ストレッチは、筋肉の柔軟性を向上させる効果が高い運動です。筋肉の柔軟性を向上させることで、関節の可動域を改善・向上させ、ケガのリスクを軽減させることができます。

筋トレ効果は「筋肉の柔軟性」と「関節の可動域の広さ」で変わる

姿勢の改善

筋肉の柔軟性が高まる、関節可動域の向上により、姿勢が改善され、よい姿勢をとりやすくなります。

血行をよくする

ストレッチで筋肉を伸び縮みさせることで、血行を促します。血行がよくなることで、疲労回復の促進につながります。

体の緊張をほぐし、リラックス効果につながる

ゆっくりと行うストレッチは、体の緊張をやわらげ、リラックス効果を得ることができます。体の緊張がほぐれることで、精神的なリラックス効果にもつながります。

スポーツパフォーマンスの向上

関節可動域が大きくなることで、体を大きく動かすことができるようになり、スポーツパフォーマンスの向上につながります。

ダイエットにストレッチを取り組むとよい理由

ストレッチだけで痩せることはできませんが、ストレッチを活用することでダイエットの効率を高めることはできます。

ストレッチを行うことで、血行が良くなり柔軟性が高まるため、体を動かしやすくなります。それらの効果は、筋トレや有酸素運動を行いやすくし、運動効果を高めてくれます。

また、運動に対するハードルを低くし習慣づけやすくなるため、結果的にダイエットにつながります。

有酸素運動・筋トレ・ストレッチの効果とは。メリットとデメリット、運動量の目安

ストレッチを活用しながら痩せる方法

ここでは、ストレッチを活用して痩せる方法を紹介します。

ダイエットにつながるストレッチのやり方は「体を大きく動かすダイナミックストレッチ」

ストレッチをダイエットにつなげるなら、体を大きく動かすダイナミックストレッチがおすすめです。

ダイナミックストレッチとは、体を動かしながら筋肉を伸ばしていくストレッチ方法です。子どもの頃よく行ったラジオ体操も、ダイナミックストレッチのひとつです。

体を大きく動かしながら行うため、心拍数が上がりやすく、有酸素運動としての効果を得ることができます。

ストレッチの種類と効果|運動前は「動的ストレッチ」、運動後は「静的ストレッチ」

ラジオ体操のほか、サッカーのウォーミングアップで有名なブラジル体操や、ヨガなどもダイナミックストレッチを活用した運動です。

みんな知ってる「ラジオ体操」の効果とは。全国ラジオ体操連盟に聞いてみた

これらの運動を、筋トレや有酸素運動と併用して行うことで効果を高めることができます。

ストレッチの注意点と効果を高めるポイント

呼吸で筋肉の伸びが変わる

ストレッチの効果を高めるには、呼吸が重要です。

ストレッチ中は、息を止めないことがマスト。呼吸を自然と行うことで、血圧が高まるのを抑えるだけでなく、意識して息を吐きだすことで筋肉を伸びやすくすることもできます。

息を吐くことによって、自律神経のひとつであり、リラックスをつかさどる副交感神経の働きが高まり、筋肉が伸びやすくなるのです。

スクワット効果を高める「呼吸のタイミング」とは。いつ吸って、いつ吐くか【筋トレ】

伸ばしたい部分の筋肉を感じながら

見よう見まねで行っても、ストレッチの効果はあります。しかし、どの筋肉を伸ばしているかを理解しておくことで、ストレッチ効果が高まります。

どの筋肉を伸ばしたいのか、また、伸ばしたい筋肉がしっかり伸びている感じがあるかどうかを、確認しながら行うようにしましょう。

細かく角度を変える

ストレッチは、同じ姿勢でも手や足の角度をほんの少し変えるだけで、伸びる場所や伸びやすさが変わったりします。

基本的な姿勢を行ったら、同じ姿勢を保ったまま足・手・腕の角度や、手のひら、つま先の向きなどをいろいろ変えながら、伸びて気持ちいいという角度を探しながら行うとよいでしょう。

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