“干し芋”は置き換えダイエットにおすすめ。朝ごはんや間食に食べていい量は?[薬剤師監修] (1/2)
みなさんは、「ダイエットに干し芋が向いている!」といった内容を聞いたことはありますか?
「干し芋ってお芋だし、なんだか太りそう……」「干し芋って、甘いから1枚でもカロリーが高くて、太るんじゃないの?」と、思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は干し芋には、ダイエットに必要な成分がたくさん含まれているのです。
今回は、“なぜ干し芋がダイエットに効果的なのか”といった内容と共に、干し芋の食ベ方のポイントや、注意点をお伝えします。
解説は、薬剤師の秋吉佑美さんです。
干し芋がダイエットに良い理由
干し芋がダイエットに良いとされる理由は何でしょうか? 早速、その秘密を探りましょう!
脂肪のもととなる脂質が少ない
干し芋は、実は脂質が少ない食べ物の1つです。100gあたりに換算すると、脂質の量はなんと、たったの0.6gになります。
ダイエットをするときは、脂質過多を避けることが重要です。脂質が低いことは嬉しいポイントですね。
低GIで、血糖値の上昇がゆるやか
「GI値」という言葉を聞いたことはありますか? GIとは、「食べ物が血糖値を上昇させる速度」のことです。
GI値が低い食べ物は、摂取しても血糖値の上昇が緩やかなため、ダイエットに向いているのです。
GI値は、一般的に70以上が高いとされています。干し芋のGI値は約55になりますので、ダイエットに適した食材といえます。
食物繊維が豊富で腹持ちがよく、便通の改善が狙える
干し芋には、食物繊維が多く含まれています。100gの干し芋からは、なんと1日に必要な食物繊維の3分の1がとれるのです。
食物繊維は、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維に分かれます。
干し芋には不溶性食物繊維が多く含まれ、水分を吸収することで、お腹の中で膨らみます。腹持ちがよく、間食に向いている食べ物といえるでしょう。
また、食物繊維はお通じを良くするため、便秘の対策にもおすすめです。
便秘は、ダイエットをする上でなるべく解消すべきです。干し芋を食べて腸内環境を整え、便秘の改善も狙いましょう。
むくみの解消に効果的
むくみを解消する成分として、「カリウム」が挙げられます。干し芋にはそのカリウムが豊富に含まれているため、むくみの緩和が期待できるのです。
余分な水分で体重が増えることがありますが、カリウムには、その水分を体の外に出す働きがあります。干し芋を食べてむくみを取り、ダイエットに繋げましょう。
また、女性であれば、生理前や生理中は水分を体内に蓄えやすく、体がむくみます。
この時期は甘いものを欲する方も多いため、干し芋を間食にしてみると、むくみの緩和が期待できるでしょう。
また、足や顔のむくみが気になる方にもおすすめです。