食べても太らない人に共通する特徴とは。太りにくい食べ物、生活習慣を知る[薬剤師監修] (2/4)
食べても太らない体質になるための食事のポイント
ここでは、食べても太らない体質になるための食事のポイントを5つご紹介します。
基礎代謝アップにつながる食材を積極的に食べる
基礎代謝を高める食材として、筋肉の素となるタンパク質を豊富に含む食品がおすすめです。
タンパク質は肉や魚、卵、大豆製品などさまざまな食材に含まれています。これらの食材から毎食1品は取り入れるようにし、タンパク質を補いましょう。
なお、タンパク質が豊富な食材のなかには、脂肪分も多いものもあるので注意しましょう。ダイエット中であれば高タンパク・低脂質な以下などを積極的に摂取しましょう。
- 鶏胸肉
- 豆腐
- 納豆
また、辛い食べ物に含まれるカプサイシンも代謝を活発にする効果が期待できる成分です。アドレナリンの分泌によって脂肪代謝やエネルギー代謝、発汗を促すため、ダイエット効果が期待できます。
低GI食品を積極的に食べる
低GI食品を積極的に摂取して、血糖値の急激な上昇を防ぎましょう。低GI食品とは、食後血糖値の上昇が緩やかな食品のことです。
GI値が高い食品を食べると、血糖値が急激に上がりインスリンが大量に分泌されます。
インスリンは糖を細胞に取り込んで血糖値を下げるだけではなく、余った糖でグリコーゲンや中性脂肪の合成を促す働きもあります。
血糖値が急上昇してインスリンが必要以上に分泌されると、脂肪としてからだに溜め込んでしまうのです。
さらに、インスリンが過剰に分泌されると、血糖値は逆に下がりすぎてしまい、体が糖質を欲して過食を招きやすくなります。
インスリンの過剰な分泌を防ぐには、血糖値の急激な上昇を防ぐことが大切です。全粒粉のパン、玄米、レンズ豆などの低GI食品を日々の食事に取り入れていきましょう。
食物繊維が豊富なものを最初に食べる
食物繊維を多く含む食品を食事の最初に食べることで、食後の血糖値の上昇を緩やかにし、体内の脂肪生成を抑制する効果が期待できます。
食物繊維は野菜や海藻類に多く含まれています。サラダや海藻類、根菜類を先に食べる習慣をつけていきましょう。
カロリーが高いものは昼食に取る
カロリーが高い食事は、エネルギー消費が活発な日中に取るのがおすすめです。
ダイエット中はカロリーが高いものを制限し、食べないようにしている人もいることでしょう。しかし、無理に我慢するとストレスが溜まり、心身の不調につながる可能性もあります。
昼食にはパスタや肉料理、揚げ物などの自分が好きな食べ物も適度に取り入れ、夜は軽めの食事にするなど工夫しましょう。
1日3食・バランスのよい食事を心がける
バランスのよい食生活は、太りにくい体質を作るために重要です。1日3食をしっかりとることで、空腹感による過食を防ぐことにもつながります。
また、空腹の間は血糖値が下がりますが、その後の食事で血糖値が急激に上がりやすくなります。空腹の時間を短縮し、一定の間隔での食事を心がけることで、血糖値の急上昇を防ぎましょう。
さらに、食事の回数や時間だけでなく、毎回の食事でタンパク質、脂質、炭水化物などの栄養素をバランスよく摂取することが重要です。
食べても太らない体質を作るために、栄養バランスも意識したメニューを心がけましょう。