黒豆茶に期待できる6つの効能。飲みすぎによる副作用や、効果的な飲み方[管理栄養士監修] (2/2)
黒豆茶を飲みすぎると、どんなデメリットがある?
黒豆茶はさらっと飲めてしまうため、気づかないうちに成分を過剰摂取してしまうことがあります。食品と合わせて摂取する場合には、一日の摂取量をだいたいどれくらいにするとよいのでしょうか。
ここからは、黒豆茶のデメリットについて解説します。
下痢や便秘を引き起こす
黒豆茶が便秘解消に役立つ一方で、過剰に摂取すると、今度は逆に下痢や便秘を引き起こすことがわかっています。
黒豆茶は食物繊維が豊富なので、飲みすぎてしまうと腹痛や下痢を引き起こしてしまう可能性があるのです。また体質に合わないということもあります。
様子を見て、下痢や便秘の症状が続くようなら黒豆茶の量を減らす、または飲むのを控えましょう。
腎臓に負荷がかかる
腎機能不全など、腎臓に何らかの障害を持つ方は、黒豆茶を飲むときには、とくに注意が必要です。黒豆茶にはカリウムが含まれていますが、過剰に摂取して血液中のカリウム値が上昇すると、腎機能に負荷がかかります。
一日に摂取してよいカリウムの量は人によって異なりますので、不安な方は主治医にしっかりと相談しましょう。
黒豆茶の効果を引き出す「おすすめの飲み方」
黒豆茶を効果的に飲むには、どうしたらいいのでしょうか。どの成分にも適量があるため、過剰に摂取しないことが大切です。
ここでは黒豆茶を飲むときのポイントを解説します。
1日3杯をこまめに飲む
黒豆茶に含まれるさまざまな成分を考えると、1日3杯を目安に飲むことがおすすめです。
効果的に飲むタイミングは、食前や食事中になります。黒豆に含まれているアントシアニンは、食事と一緒に摂取すると血糖値の上昇を抑える働きがあるためです。
効果や効能はあまり続かないので、なるべく朝、昼、晩と3回に分けてこまめに飲むのがおすすめです。
寝る前はホットがオススメ
冷え性の人は、寝る前にホットにして飲んでみてください。黒豆は血行を良くする働きがあるので、冷え症対策として寝る前に飲むと体を温めてくれます。
また、黒豆茶に含まれているトリプトファンはセロトニンの原料になります。セロトニンは、後に睡眠ホルモンであるメラトニンへと変わります。
煮出すのが面倒なときは、ティーバッグでも大丈夫です。寝る前に飲むことで自然と眠気を感じ、朝までぐっすりと眠れるようになりますよ。
黒豆を焙煎して煮出した黒豆茶は、栄養がギュッと詰まっている
黒豆は、昔から日本人にとって馴染みのある食べ物です。ポリフェノールやミネラルなどが豊富で、しかもノンカフェインです。健康にいいお茶として、すっかり定番になりました。
黒豆を焙煎して煮出した黒豆茶には、たくさんの栄養がぎゅっとつまっています。毎日の生活に取り入れて、黒豆茶の優れたパワーで健康に過ごしてみませんか。
参考:内閣府食品安全委員会
監修・執筆者プロフィール
あんしん漢方 管理栄養士
小原 水月
管理栄養士・健康食育シニアマスター。社員食堂で300以上の料理を修得、ダイエット合宿所・特定保健検診の業務に携わり600人以上の食事と生活習慣改善を個別サポート。自身の出産後の体調不良から食事と漢方で体調改善/増進の経験を生かし、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。「心も体も食べたものだけで作られる」をモットーに簡単で時間もお金もかけずに元気になれるレシピを発信中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。