意外と知らない「お酢」の栄養!4つの健康的メリット&摂り方 (1/2)
一般的に「お酢」と呼ばれるものは、糖質を含む食材を発酵させ、酢酸発酵を経て作られる液体調味料です。主成分は酢酸で、穀類(米や麦)、果実(リンゴやブドウ)などが主な原料です。基本的な作り方は、アルコール発酵後に酢酸発酵を加える工程です。
日本人にとって馴染み深い調味料のお酢には、毎日の健康をサポートする力があります。ここでは、ミツカンプレスレターからお酢の健康機能を紹介します。
お酢の主成分「酢酸」が持つ4つの健康機能
食後血糖値の上昇抑制
食事と一緒に大さじ1杯(約15ml)の食酢を摂ると、食後の血糖値の急激な上昇が抑えられます。
健常女性に食酢約15ml(酢酸750mg)を含む飲料を摂取した後にご飯(白飯)を食べてもらったところ、多くの人が2時間後まで有意に血糖値が低く抑えられていました。
ごはん(白飯)と一緒にワカメを食酢で和えたものを食べてもらった結果も、食酢で和えたワカメを一緒に食べた人の方が45分後まで有意に血糖値が低く抑えられていました。
参考:健常な女性における食酢の食後血糖値上昇抑制効果」(日本臨床栄養学会雑誌 27:321-325 2006)
肥満気味の方の内臓脂肪減少
毎日15mlの食酢を摂ることで、内臓脂肪が減少し、肥満予防に役立ちます。
BMI25以上30以下の成人男女に食酢約15ml(酢酸750mg)を12週間継続して摂取してもらったところ、肥満気味の方の腹部内臓脂肪面積が試験開始時と比較しても、食酢を摂らなかった人と比較しても有意に低下しました。
参考:https://www.mizkan.co.jp/health/sunochikara/reduce-visceral-fat/
高めの血圧低下
継続的な食酢摂取により、高めの血圧を低下させるという論文が報告されています。減塩を心がけつつ、お酢を活用することでおいしく血圧ケアが可能です。
血圧が高めの男女に食酢約15ml(酢酸750mg)を含む飲料を1日1本(100ml)、10週間毎朝続けて摂取してもらったところ、食酢を含む飲料を摂った多くの方で血圧は低下しました。
参考:食酢配合飲料の正常高値血圧者および軽症高血圧者に対する降圧効果」(健康・栄養食品研究 6(1):51-68 2003)
疲労感の軽減
食酢には、5~6METs相当の運動後の疲労感を軽減する効果があり、継続的に摂取することで疲れにくい体作りが期待できます。
7日間にわたり酢酸666mg含まれる試験飲料を摂取した後、5~6METs(50分間の連続した自転車こぎ)相当の運動をしてもらったところ、「身体的疲労感」は、運動30分後および就寝時に7日間にわたり軽減されていました。
参考:J Phys Fitness Sports Med, 9 (3): 115-125 (2020)
次:どれくらいお酢を摂るといい? 1日の摂取目安