「寒い日は熱い湯に浸かる」…実はNG!その理由をお風呂ドクターがお答え (4/4)
Q.お風呂から上がる前に手足に冷たい水をかけるといい?
A.間違い! せっかく温まったのに……
「サウナ後の水風呂のように、入浴後、浴室を出る前に水をかけて体を締める、という一部で話題になっている健康法ですね。せっかく温まった身体に水をかけてしまうと、血管が収縮し血流が悪くなります。冷えが悪化してしまう可能性があります」(早坂先生)
これは本能的に「寒い」と察してやっていませんでした。ちなみにサウナの水風呂で耐え難い寒さを感じる場合、サウナで体がまだまだ温まっていないのだとか。
▼水風呂が冷たすぎて入れないのですが、なにか対策方法はありますか?
サウナの効果と入り方、守ってほしいマナーとは。日本サウナ学会の医学博士に聞いてみた(前編)
Q.入浴剤を使わず、さら湯に入るといい?
A.冷えにいい入浴剤はおすすめ
「冷え対策によく効く入浴剤も多くあります。みかんの皮やゆず、自宅でバスボム(重曹とクエン酸)を作ってみるのも良いでしょう」(早坂先生)
冬至の日は、ゆず湯で! そのまま入れるとお肌がピリピリするかもしれませんので、ネットに入れるとよさそうです。
▼バズった“あの入浴剤”
疲れが取れないときの入浴剤。翌日の寝起きにこんな変化が|編集部の推しアイテム
冷え対策以外でも、お風呂に浸かるメリットはたくさんある
早坂先生によると、冷えや睡眠以外でも湯船につかるメリットはたくさんあるといいます。
「最近の私たちの長期間にわたる追跡研究では、冷えや睡眠以外でも期待できる湯船に浸かる効果として、毎日湯船に浸かる人は介護状態やうつになりにくいことが分かってきました。将来の健康維持のためにもお風呂はおすすめですね!」(早坂先生)
▼入浴と疲労回復の関係
お風呂に入れば睡眠の質も上がる。疲れたカラダに効果的な入浴法をお風呂博士に聞いてみた(前編)
監修者プロフィール
東京都市大学人間科学部学部長・教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医
早坂 信哉先生
お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」など多数のメディアに出演。主な著書は『おうち時間を快適に過ごす 入浴は究極の疲労回復術』(山と溪谷社)、『最高の入浴法』(大和書房)、『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』(日本入浴協会)など。
<Edit:編集部>