「休んだはずなのに」なぜ正月明けは疲れを感じやすい?その原因と対処法 (2/2)
睡眠リズム・環境を整える
まず、規則正しい生活習慣や寝具など、睡眠環境の見直しがもっとも重要だそう。良い睡眠を促すため、寝る前にリラックスできる時間を設けると、身の緊張を和らげることができるとしています。
- 読書
- 軽いストレッチ
- 瞑想 など
エネルギー代謝に役立つビタミンB群を摂る
暴飲暴食はもちろんNG! くわえて、正月期間中に過剰摂取してしまった栄養素をきちんと代謝させることも重要です。
果物、野菜、ビタミン剤などを積極的に摂取し、エネルギー代謝に役立つビタミンB群を補いましょう。
睡眠の質と疲労回復におすすめの栄養素を摂る
さらに、睡眠の質と疲労回復に意識したい栄養素として、以下を摂取するのもおすすめとしています。
●タウリン
タウリンは抗酸化作用を発揮するアミノ酸です。
2023年6月には『Science』誌でタウリンの寿命延長作用や骨量増加、筋力増強作用など、抗老化にまつわる作用が報告されました。
また、2024年3月には大正製薬株式会社から、タウリンが睡眠を調節する因子(睡眠調節因子)の発現異常を抑制するという研究成果が発表されました。
●GABA(γ-アミノ酪酸)
GABAの摂取は、入眠までの時間の短縮やノンレム睡眠時間の増加に効果的です。
近年では、健康維持の観点から腸内環境を整えることが注目されており、一部の乳酸菌やビフィズス菌はGABAを産生することが報告されています。
GABAを増やすためには、GABAそのものを摂取するだけでなく、乳酸菌やビフィズス菌を摂取することも有効です。
●グリシン
グリシンはアミノ酸の1種で、深部体温(体の内部の体温)を低下させ、睡眠の質を向上させることが報告されています。
疲労や睡眠には細胞にダメージを与える酸化ストレスが関わっていますが、グリシンは酸化ストレスを抑制するグルタチオンの元になる成分として知られています。
●トリプトファン
トリプトファンは、乳製品や魚類などに含まれる必須アミノ酸です。
トリプトファンは睡眠を促すホルモンであるメラトニンへと体内で変換されます。メラトニンは深部体温を下げることで睡眠を促しますが、日中に光を多く浴びることで夜間の分泌量が増加します。
また、ビタミンB6はトリプトファンからメラトニンへの変換をサポートする栄養素として知られています。睡眠を促すメラトニン分泌のためには、トリプトファンの摂取だけでなく、日光浴やビタミンB6の摂取も意識したいです。
<Edit:編集部>