ヘルス&メンタル
2025年3月5日

「寒い日はいつもより熱いお風呂に浸かる」、実はNG!その理由とは (2/4)

Q.最初から全身浴で肩までつかるといい?

A.まずは半身浴から

「温かいお湯に突然首まで浸かると、心肺に負担をかけることになります。まずは半身浴からはじめ、徐々に身体を湯船に沈めていきましょう」(早坂先生)

三問目も間違っていました。寒いので「ふぃ~」って肩まで浸かり、しばらく沈んでいました。あの気持ちよさといったら!

Q.就寝の直前にお風呂に入るといい?

A.「寝る1時間ちょっと前」に入るのがオススメ

「身体が温まりすぎると眠りにつくことができません。就寝の90分前に入浴することで、程よく体温が下がります。リラックスした状態で入眠でき、質の良い睡眠がとれます。お風呂で上がった体温が下がってきたタイミングで眠ると良いでしょう」(早坂先生)

これは正解でした。というより、夕食後はダラダラして、そのまま眠くなり、お風呂めんどくさい! という流れが確定しているので、お風呂に入ってから夕食というルーティンにしました。快調です。

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Q.お風呂から上がる前に手足に冷たい水をかけるといい?

A.間違い! せっかく温まったのに……

「サウナ後の水風呂のように、入浴後、浴室を出る前に水をかけて体を締める、という一部で話題になっている健康法ですね。せっかく温まった身体に水をかけてしまうと、血管が収縮し血流が悪くなります。冷えが悪化してしまう可能性があります」(早坂先生)

これは本能的に「寒い」と察してやっていませんでした。ちなみにサウナの水風呂で耐え難い寒さを感じる場合、サウナで体がまだまだ温まっていないのだとか。

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Q.入浴剤を使わず、さら湯に入るといい?

A.冷えにいい入浴剤はおすすめ

「冷え対策によく効く入浴剤も多くあります。みかんの皮やゆず、自宅でバスボム(重曹とクエン酸)を作ってみるのも良いでしょう」(早坂先生)

冬至の日は、ゆず湯で! そのまま入れるとお肌がピリピリするかもしれませんので、ネットに入れるとよさそうです。

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冷え対策以外でも、お風呂に浸かるメリットはたくさんある

早坂先生によると、冷えや睡眠以外でも湯船につかるメリットはたくさんあるといいます。

「最近の私たちの長期間にわたる追跡研究では、冷えや睡眠以外でも期待できる湯船に浸かる効果として、毎日湯船に浸かる人は介護状態やうつになりにくいことが分かってきました。将来の健康維持のためにもお風呂はおすすめですね!」(早坂先生)

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とはいえ、寒い日にいきなり熱いお湯に肩まで浸かったり、長湯をし過ぎるのは体への負担も大きいです。とくにヒートショックには要注意!

寒暖差が危険! 体に大きな負担がかかる「ヒートショック」とは

 「ヒートショック」とは、急激な温度差によって血圧の急な乱高下が引き起こされ、失神、脳卒中や心筋梗塞などの疾患が起こることを指します。

リンナイ調べによると、ヒートショックの認知度は7割ありましたが、地域別では鹿児島、大阪、奈良で低い傾向にあるそう。

ヒートショックの危険度について、引き続き早坂先生監修の「ヒートショック診断テスト」とともにチェックしてみましょう。

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