
歯科医が教える、「歯石がベットリつきやすい人」3つの特徴。虫歯になりやすい人は要チェック! (3/3)
対策2 フロス・歯間ブラシ・マウスウォッシュを活用する
フロス・歯間ブラシを併用すると、歯磨きでは届かない部分の汚れを除去できます。フロスと歯間ブラシの使い分け方は次の通りです。
- フロス → 歯と歯の間が狭い・歯茎が詰まっている部分
- 歯間ブラシ → 歯と歯の間が広い部分
注意点としては、サイズが合わないものは使用しないようにしましょう。無理に隙間に入れようとすると、歯茎に傷を付ける恐れがあります。
また、マウスウォッシュもおすすめです。殺菌作用があり、歯垢の付着などの予防が期待できます。
ただしアルコール配合タイプのマウスウォッシュは、口の中が染みたり、違和感が生じたりする場合は、ノンアルコールタイプを使用しましょう。
対策3 自分に合う歯ブラシを見つける
自分の口のサイズに合う歯ブラシを使用すると、磨き残しが発生しにくくなります。細かい振動で汚れを落とせる「電動歯ブラシ」もおすすめです。
歯ブラシの選び方
<歯ブラシの毛の硬さ>
歯茎に異常がない場合 → 「普通」「かため」がおすすめ
歯茎に腫れや出血等の炎症がある場合 → 「やわらかめ」がおすすめ
<歯ブラシのヘッドの長さ>
上顎前歯の2本分の長さを目安に選びましょう。
実は「セルフケアだけ」で歯石を完全に予防するのは難しい
菊地先生:毎日丁寧な歯磨きを行っても、歯石を完全に防ぐことは難しいです。そのため、3か月に1回のペースで歯科を受診し、歯垢や歯石を除去してもらうことをおすすめします。
歯垢や歯石は、口腔環境を悪化させ、虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。さらに、口腔環境が悪いと心臓疾患等の重い病気を発症する恐れもあります。
「歯石ができやすい」と感じる場合は、放置せずに歯医者でケアしてもらいましょう。
▼参考
厚生労働省 歯の健康
監修・執筆者プロフィール
歯科医
菊地 由利佳
歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。