
ヘルス&メンタル
2025年5月19日
「毎朝起きられない」「起きても動けない」…それは甘えじゃなくて“自律神経の病気”かも (2/2)
早く治すために、どんなことができる?
武井先生:どうか、「朝起き上がれないことが続く」、「熱はないみたいだけど体調が思わしくない」という場合は、放置せずに病院へ連れて行ってください。
学校へ通わなくてはならない大事な時期に、つい焦ってしまう保護者の方も多いです。しかし、焦らせても余計本人のストレスとなり、症状が悪くなる場合もあります。
初期で治療を始め、起立性調節障害を長引かせないようにしましょう。長い間、学校にいけなくなると起立性調節障害だけでなく、不登校となり、うつ症状など気持ちが病んでしまう子どももいます。
発熱などの病気のような症状はないのに、朝起きられない、午後になると元気になる、動けると行った症状が、1週間から2週間程度続き、学校へ行けない場合には病院受診をしましょう。
小・中学性までは、小児科へ。高校生以上は、循環器内科・脳神経内科などを受診しましょう。睡眠外来がある病院を受診するのもよいでしょう。
▼参考
一般社団法人 日本小児心身医学会 起立性調節障害(OD)
監修者プロフィール
高座渋谷つばさクリニック院長
武井 智昭先生
公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医
経歴
2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。
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