ビタミンが多い食べ物一覧、効果的なとり方、サプリ活用術[管理栄養士監修] (3/3)
アスリートにおすすめのビタミン摂取メニュー
管理栄養士の佐藤樹里さんに、アスリートにおすすめの食事メニューを教えてもらいましょう。
マラソンランナー、スイマー
[目的]持久力をつける、骨を強くする、疲労回復
[注目ビタミン]抗酸化ビタミンのビタミンA・C・E、ビタミンD
[献立例]ご飯+シチュー(鮭・ブロッコリー・ニンジン・タマネギ)+オレンジ
[ポイント]抗酸化ビタミンの豊富な緑黄色野菜をふんだんに使ったシチューに、ビタミンDが豊富な鮭を入れること。ビタミンDは日光のビタミンともいえるので、野外で走るランナーにはぜひ摂ってほしいビタミンです
筋トレ愛好家、ボディビルダー
[目的]筋肉を大きくする、脂肪を減らす
[注目ビタミン]ビタミンB群、ビタミンC
[献立例]ご飯+味噌汁(ネギ・アサリ)+ささみとホウレンソウのごま和え+ひじきの煮物ミニトマト入
[ポイント]脂質を抑えて高たんぱく質、なおかつ緑黄色野菜も摂れるメニューです
ダイエットをしたい人
[目的]健康を維持する、老化を防ぐ、ストレスを減らす
[注目ビタミン]ビタミンB群、抗酸化ビタミンA・C・E
[献立例]ご飯+味噌汁(豆腐・ネギ)+豚肉のしょうが焼き&キャベツの千切り+アボカドとトマトのサラダ+キウイフルーツ
[ポイント]豚肉に含まれるビタミンB1は糖質を代謝する働きもあるので、おすすめの食材。アボカドには美容ビタミンであるビタミンEも豊富なので、ぜひ取り入れてください
サプリメントを上手に使おう
日常の食事に気をつけていても、カラダを酷使するアスリートはどうしてもビタミンが欠乏しがち。食事で補えないものに関しては、サプリメントからも積極的にとり入れていきたいところです。
ビタミンのサプリメントとしては錠剤のビタミン剤、滋養強壮保健薬、ドリンク剤など、さまざまな製品が販売されています。
さらにビタミン剤にも「ビタミンE」や「ビタミンC」など単独のものと、数種類のビタミンを配合したマルチビタミン剤があります。
単独のほうが1回に摂取できる量が多いので、自分が明確に足りないビタミンがわかっていて、なおかつ食事で摂り切れていないものであれば、単独ビタミンが有効です。
バランス良くビタミンを摂りたい場合はマルチビタミン
一方、全体的にバランス良くビタミンを摂りたい場合はマルチビタミン剤をおすすめします。
今はゼリー飲料、プロテインバーなど、さまざまなタイプの健康食品が増えてきました。製品によって配合されている成分の種類や含量が異なるので、服用前に成分表をしっかり確認しましょう。
監修者プロフィール
佐藤樹里(さとう・じゅり)
管理栄養士。フィットネスクラブにて水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務後、フィリピン留学を経てカナダ・バンクーバーへ渡航。現地のブランチレストランでカナダ人のシェフと共にシェフアシスタントとして働く。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房にてWワークを経てスポーツ栄養系健康会社に転職。その後、「アスドリファクトリー」代表として独立。好きな食べ物:チャーハン。趣味:チャーハンめぐり・筋トレ
【公式Twitter】http://twitter.com/jurijapan1
<Text:渡辺幸雄/Edit:京澤洋子(アート・サプライ)>