
ビタミンC、ビタミンA…多く含む食べ物は?効果的なとり方、サプリ活用術[管理栄養士監修] (2/3)
- 健康
- 2023年3月16日
脂溶性ビタミン、水溶性ビタミンの摂取方法
ビタミンはたんぱく質とともに、筋肉や臓器などカラダの材料となります。体調を整えたり、疲労回復、免疫力を高めるためにも必要量の摂取が必要であり、運動の種類や目的によって不足しがちな種類も異なります。自分がきちんと摂るべきビタミンを確認しておきましょう。
もちろん、基本的にはすべてのビタミンを摂取するのがベストですが、とくに水溶性ビタミンは不足しがちなので、意識して適宜摂取する必要があります。
水溶性ビタミンは水に溶けやすい
水溶性ビタミンは水に出てしまうため、野菜は茹でるより生で食べると量を摂取しやすくなります。または野菜スープなどにすれば、溶出した水溶性ビタミンも美味しくいただくことができます。
脂溶性ビタミンは油で炒める
一方、脂溶性ビタミンは油で炒めたりすることで効率よく摂取できます。脂溶性のビタミンAの豊富なニンジンは野菜炒めに、水溶性のビタミンCが豊富なパプリカなどは生で食べるなど、ビタミンの特徴を考慮しながら調理すればより効率的に摂取できるはずです。
ちなみに、ニンジンにはビタミンAそのものはほとんどありません。黄緑色野菜のなかに含まれるカルテノイドの一種、β-カロテン(プロビタミン)が消化吸収されると、小腸でビタミンAヘと変化します。そのため、β-カロテンは「ビタミンA前駆体」とも呼ばれます。
このときカラダに必要な量だけ変化するので、ニンジンを大量に食べてもビタミンAの過剰症は起こりません(β-カロテンを摂りすぎると黄疸が出る場合があります)。
運動やお酒、糖質を多く摂る人は「ビタミンB1」を意識
アスリートが不足しがちなのが、運動を行うと消費されるビタミンB1。栄養ドリンク剤によく配合されているように疲労回復の効果があります。運動だけでなく、甘いもの(糖質)を食べすぎたりアルコールを飲みすぎても不足するので気をつけましょう。
葉酸は貧血気味の人は意識したい栄養素
また、葉酸は妊活や妊娠中に必要な栄養素というイメージがありますが、実はアスリートにも大切なビタミンです。葉酸は赤血球の形成過程に大きく関わり、葉酸が不足すると巨赤芽球性貧血という貧血を起こします。
アスリートはいわゆるスポーツ貧血を起こしやすい状態になるので、葉酸も意識して摂取することが必要です。今人気のプロテインバーにも含まれているものもあります。
ビタミンB12は動物性食品からも適度に摂る
ビタミンB群のひとつ、ビタミンB12も赤血球をつくるのに欠かせないビタミンですが、植物性食品にはほとんど含まれていないので、動物性食品も適度に必要です。ビーガン(厳格な菜食主義)の人は注意しましょう。
関連記事:ネスレ「MILO(ミロ)」が今、オトナに大人気!その秘密に迫る
では、運動をする人におすすめのビタミンとその摂取メニューとは。