2021年1月5日

「夜眠れない」。不眠ぎみのときの対処法をカラダファクトリーの整体師に聞いた

 フィットネスやランニングに取り組む人なら、ボディケアの重要性は理解しているはず。そんなトレーニーたちが知りたいことをピックアップし、専門家に聞いてみる本企画。今回は「眠り」について、骨盤調整で有名なカラダファクトリーの整体師がお答えします。

 不眠症まではいかないけれど、夜なかなか寝つけない、ベッドに入っても眠くならないなど、睡眠に問題が続くときの対策方法は。

Q.最近なかなか寝つけないのですが、そういう夜が続いたとき、どんな対処法を行ったほうがよいですか?

A.脳をリラックスモードへ切り替える手段として、「入浴」と「呼吸」がおすすめです。

 心地よい肉体的疲労だけなら、バタンキューで眠りに落ちるかもしれませんが、デスクワーク主体のビジネスパーソンの疲れは主にストレスなど精神的なもの。頭を使い続けて興奮したままでは、眠るべき時刻を迎えても眠れないのは当然です。

 活動と休息のリズムを切り替えているのは脳にある体内時計であり、体調をコントロールするのは自律神経です。日中は心身を活動的に整えて、夜間は副交感神経が優位となって心身を休息させています。自律神経の大きな切り替えが行われるのが、夕方から入眠までの時間です。人間にとって極めて重要なこの時間帯に、眠りの準備を完璧に整えましょう。

 脳をリラックスモードへ切り替える手段としては、やはり「入浴」がおすすめです。それも39度~40度くらいの少しぬるいと感じるくらいが、副交感神経を優位にさせるには効果的です。温度が高すぎると逆に交感神経が優位になり、興奮を後押ししてしまいます。

 また、入浴することで深部体温が一時的に上がります。深部体温は上がった分だけ下がろうとする性質があるので、入浴で意図的に上げれば入眠時に必要な「深部体温の下降」がより大きくなって熟睡に繋がります。

 もうひとつ、寝る前にぜひやってもらいたいのが呼吸です。ストレスで浅くなった呼吸を整えるのが狙いです。目を閉じて呼吸だけに意識を向けていると心拍数が少しずつ下がり、心がほぐれます。

 ヨガの呼吸法のひとつでもある、鼻から息を吸いながら4つ数え、止めて7つ、鼻から吐きながら8つ数えるやり方がよいでしょう。途中、息を止めると全身が緩みやすくなります。自分のペースで4〜10回繰り返しましょう。

[プロフィール]
大貫隆博(おおぬき・たかひろ)
整体師、パーソナルトレーナー、ボディデザイナー。整体サロンやフィジカル・ヘルスケア系施設を国内外に340店舗以上運営する(株)ファクトリージャパングループ技術責任者。技術責任者として、技術開発から指導などを行うだけでなく、日本最大のファッションショーでは、ステージ前にトップモデルのプロポーションを美しく整える施術を行うなど幅広く活躍。また、女性誌で日常のセルフストレッチ指導・監修を行うなど、女性の美しいボディラインづくりに造詣が深い。顧客にモデルやタレントが多く、オススメの施術家として、多数の女性誌にも出演。

 

記事協力
・株式会社ファクトリージャパングループ
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<Text:編集部/Photo:Getty Images>