2025年7月22日

1番痩せる運動は?消費カロリーが高い「ランニング・自転車・水泳」で考える (3/4)

健康効果(心血管)が高い有酸素運動は?

有酸素運動であれば全般的に効果的

有酸素運動が、主に心血管の健康にメリットがあることはよく知られています。そしてその健康効果は、運動の種類にさほど影響されないようです。

 26万人以上もの被験者を対象にしたある大規模な調査(*2)によると、通勤に自転車や徒歩などの手段を用いることで、心血管疾病率、がん、すべての原因による死亡率を大幅に下げることが証明されています。

健康効果(骨強化)が高い有酸素運動は?

ランニングがもっとも優れている

骨を強くして、骨粗鬆症などの病気を予防する効果は、ランニングがもっとも優れています。ランニングには自転車や水泳にはない「着地」という動作があり、そのたびに骨に対して負荷をかけるからです(*3)。

故障リスクが高い有酸素運動は?

故障がもっとも起きやすいのはランニング

ただしランニングが持つ骨の健康効果は、故障リスクと背中合わせのようです。

ランニング、水泳、自転車のうち、故障がもっとも起きやすいのはランニング。膝や足首などの関節炎や、シンスプリントと呼ばれるふくらはぎの炎症などに悩まされるランナーは後を絶ちません。

着地衝撃がない自転車と水泳には、そうした故障リスクは格段に低くなります。

もちろん、そのどちらも筋肉を酷使するレベルで行えば、肉離れなどの故障を起こす可能性がゼロだというわけではありません。それでも、筋肉に対するダメージは自転車よりランニングの方が大きいとした研究(*4)もあります。

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