糖質制限ダイエットのやり方。食べてもいいもの&NGな食べ物、レシピメニュー (4/7)
糖質制限のよくあるギモン
低炭水化物ダイエットと糖質制限ダイエット、何が違う?
ロカボ(ローカーボ)、低炭水化物ダイエット、糖質制限……さまざまな呼び方がありますが、違いはあるのでしょうか。管理栄養士の大石さんによると、使い分けは以下の通りとなっています。
Q.低炭水化物ダイエットと糖質制限ダイエット。よく聞く二つのダイエット方法ですが、何がどう違うのでしょうか。
A.はっきりとした違いの定義は今のところないですが、糖質制限ダイエットのほうが糖質量の制限が厳しい傾向にあります。
「はっきりとした違いは今のところないようです。低炭水化物、糖質制限、低糖質、ローカーボ(ロカボ)などの言葉は同じような意味で使われていることが多く、食事から糖質を減らしてダイエットをすることを意味しています。主食を抜いてカロリー制限を行っているもの、できるだけ糖質を避ける代わりにタンパク質や脂質でカロリーを調整したものなど、さまざまな基準や方法があるようです。
しかしながら、どちらかというと低炭水化物よりも糖質制限を謳ったダイエットの方が、糖質量を厳しめに制限したものが多い印象です。短期間で結果重視の厳しい糖質制限だと、1食あたり10~30g、食事を楽しみながら続けるやや優しい糖質制限で20~40gと、糖質量の目標が設けられています。ちなみにご飯1膳(150g)の糖質量は約55gです。
ひとつの情報を鵜呑みにはせずに、ライフスタイルに取り入れやすい方法を参考にしつつ、まずはお食事を振り返ってみるのもいいかもしれません」(管理栄養士・大石さん)
低炭水化物ダイエットと糖質制限ダイエットの違いは?│管理栄養士の食トレ学 より
糖質を食べると眠くなるのはなぜ?
糖質量の高い食事や食べ方によっては、血糖値が急上昇して脳のエネルギー源が減り、頭がボーッとしたり眠気を感じることがあります。
糖質摂取によるランチ後の眠気でお困りのようあれば「血糖値の急上昇が起きないように食事する」ことに気をつけましょう。具体的には以下のポイントです。
✓ 食事の順番を変える
✓ 早食いせずゆっくりよく噛んで食べる
✓ GL値が低い食事を心がける
炭水化物(糖質)を食べると眠くなるのはなぜ?お昼ごはん後の眠気の原因|マッスルデリ管理栄養士が解説 より
糖質を摂らないと集中力が低下する?
ペインクリニック(痛み専門の治療)の医師で、食生活の改善・指導を積極的に治療にとり入れている清水泰行さんは、糖質制限を行ううえで次のように意識したほうが良いと語っています。
「ご飯や麺類などを主食と考えるのをやめた方がいいですね。タンパク質や脂質は食事から摂る必要がありますが、糖質は体内で作ることができるので、基本的には必須ではありません。また野菜などにも糖質は含まれているので、あえて意識的に糖質を摂取する必要はありません」(清水さん)
そこで気になるのが脳と糖質の関係。脳の栄養はブドウ糖と言われており、炭水化物を全く摂らないと集中力が低下してしまわないかが心配ですが……。
「脳のエネルギー源はブドウ糖だけではありません。糖質制限をするとブドウ糖の代わりにエネルギーとなるケトン体が出てきますが、これが脳の働きをサポートするので、問題はありません」(清水さん)