炭水化物(糖質)を食べると眠くなるのはなぜ?お昼ごはん後の眠気の原因|マッスルデリ管理栄養士が解説 (1/2)
体を鍛えている筋トレ民も、細くなりたいダイエット民も、時には食べすぎ、飲みすぎることもあるでしょう。どうやったらリカバリーできるのか。ボディメイクを食事面からサポートする「Muscle Deli(マッスルデリ)」の管理栄養士・瀧川みなみさんに、よくあるギモンを聞いてみました。
今回のテーマは、炭水化物(糖質)について。お昼ごはん後の眠気に悩む人は多いかと思いますが、原因は「糖質の多い食べ物を食べたから」というウワサは本当でしょうか。
Q. ランチでお米やパン、パスタなどの糖質を食べると眠くなるのですが、なぜでしょうか?予防方法があれば教えてください。
A. 血糖値の急上昇が起きている可能性あり。食べ順やメニュー、食事にかける時間などを工夫しましょう。
糖質摂取と眠気は関係があると言われています。そのメカニズムには、血糖値が関係してきます。食事から糖質を摂取したときに起こる、血糖値の変動から説明しましょう。
食事をすると、食品中の糖質が分解・吸収され、グルコースという形で血液中に流れます。そうすると、血液中のグルコース濃度が高くなる、すなわち血糖値が上がります。血糖値が上がると、「インスリン」というホルモンが分泌されます。インスリンの役割は血液中のグルコースを各細胞にとり込むのを助けることです。インスリンのはたらきによってグルコースが各細胞に運ばれ、やがて血糖値は低下していきます。
上記のプロセスのなかで、糖質量の高い食事や食べ方によっては、血糖値が急上昇してしまう場合があります。すると、急激に上がった血糖値を減らそうとインスリンが過剰に分泌され、血糖値が一気に下がってしまいます。その結果、脳のエネルギー源であるグルコースの供給が減り、頭がボーッとしたり眠気を感じたりするのです。
糖質摂取によるランチ後の眠気でお困りのようあれば「血糖値の急上昇が起きないように食事する」ことに気をつけましょう。具体的には以下のポイントです。
✓ 食事の順番を変える
✓ 早食いせずゆっくりよく噛んで食べる
✓ GL値が低い食事を心がける
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