ウェルネスフード
2024年6月14日

オートミール、シリアル、グラノーラ、ミューズリー…それぞれの特徴

燕麦(えんばく:oat)を脱穀して調理しやすくした食品「オートミール」。

最近では朝食メニューにとり入れたり、お米代わりに、また筋トレやダイエットに励む人からも注目が集まっています。

ところで、以前から知られているグラノーラ、シリアルとはどう違うのでしょうか? また、ミューズリー、ポリッジ(お粥)など、似たような食べ物もあり、その違いが分からず混乱している人も多いのでは。

オートミール、シリアル、コーンフレーク、グラノーラ、ミューズリー、ポリッジの違いを、監修の管理栄養士・佐藤樹里さんの回答とともに見ていきましょう。

オートミールとは

先述した通り、燕麦(オート麦、オーツ麦、カラス麦)を脱穀して調理しやすくしたものをオートミール(oatmeal)と呼びます。

小麦・イネ・トウモロコシ・大麦・ソルガムに次いで世界で6番目に生産高の多い穀物なのですが、その最大需要は馬を主とする飼料。

実が硬く、また、小麦のようにそのままパンにできないため、主食としては扱いにくかったのです。

しかし、1870年代に燕麦をフレーク化する技術がアメリカで発明されたことで、手軽に調理できるオートミールが誕生。食品メーカーが大量生産をはじめ、全米へ急速に広まりました。

オートミールには製造法によって、いくつかの種類があります。

オートミールの種類

種 類 製 造 法 特 徴
スティールカットオーツ 脱穀した麦を2~3つにカット 生なので加熱して食べる 
ロールドオーツ 脱穀した麦を蒸したあと、ローラーで伸ばす 平べったいフレーク状の、いわゆる押し麦
クイックオーツ ロールドオーツを細かく砕く 細かい粒で生でも食べられる
インスタントオーツ ロールドオーツを調理加工 味がついているので手軽

シリアルとは

「シリアル食品」とは、トウモロコシ、燕麦(オートミール)、小麦、大麦、米などの穀物を加熱調理した加工食品の総称。

長期保存がきき、手軽に食べやすいのが特徴です。

シリアル食品を粒状に焼き固めたものを「グラノーラ」、トウモロコシ粉をフレーク状にしたものが「コーンフレーク」です。

グラノーラとは

シリアル食品のひとつで、燕麦(オートミール)やトウモロコシ粉などに味をつけて粒状に焼き固めたもの。

今はさらに食べやすさを追求して、砂糖などの甘みを加えたり、ドライフルーツやナッツをミックスした製品も登場。

そのほかクッキーや菓子に混ぜ込んだり、固めて棒状にしたシリアルバーなど、さまざまな形で食されています。

甘くするために糖分が多いものがあり、ハチミツやナッツが多い製品はグラムあたりのカロリーも高くなりがちなので、食べ過ぎには要注意です。

コーンフレークとは

シリアル食品のひとつで、トウモロコシ粉をフレーク状にしたもの。

ポリッジとは

日本語で言う「お粥」のこと。一般的には、オートミールに水分を加えてお粥にしたものを指します。

ミューズリーとは

加熱しないお粥を「ミューズリー」といいます。一般的には、オートミールに冷たい牛乳やヨーグルトをかけたものを指します。

オーバーナイトオーツもこれに当たります。

監修者プロフィール

佐藤樹里(さとう・じゅり)
管理栄養士。フィットネスクラブにて水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務後、フィリピン留学を経てカナダ・バンクーバーへ渡航。現地のブランチレストランでカナダ人のシェフと共にシェフアシスタントとして働く。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房でのWワークを経てスポーツ栄養系健康会社に転職。その後、「アスドリファクトリー」代表として独立。好きな食べ物:チャーハン。趣味:チャーハンめぐり・筋トレ
【公式Twitter】 http://twitter.com/jurijapan1

※本記事はMELOSで公開された記事「オートミールの効果や食べ方とは?美味しく食べられる“アレンジレシピ”を解説:管理栄養士監修」を再編集したものです。

<Edit:編集部>