筋トレをやり過ぎるとどうなる?こわ~い「オーバートレーニング症候群」とは (1/3)
ハードな筋トレを日々こなすトレーニー。鍛え上げられた肉体とストイックな精神は称賛に値しますが、何事もやり過ぎは禁物。
筋トレの場合、ハードなトレーニングをこなし続けると、パフォーマンスが上がらないどころか、さまざまな心身の不調に見舞われることも。
今回はハードなトレーニングをし過ぎると起こる「オーバートレーニング症候群」についてまとめていきます。
オーバートレーニング症候群とは
オーバートレーニング症候群とは、過剰なトレーニングが長時間続くことによって疲労が蓄積していき、回復できなくなった慢性疲労状態を指します。
オーバートレーニングは、1回だけのトレーニングで急激になるものではありません。日常的にトレーニングを続けて疲労が蓄積し、徐々に回復する力が弱くなっていくものです。
こんな人がなりやすい!
真面目で責任感があり、練習熱心なトレーニーに起こりやすい傾向があり、プロのアスリートでも陥ることがあります。
オーバートレーニング症候群の症状
いつも通りパフォーマンスを発揮できなくなるだけでなく、日常生活でもカラダが重く感じる、息切れ、食欲低下、手足のしびれ、体重の減少などの「身体的な症状」と、不眠や不安、集中力低下などの「精神的な症状」が現れます。
オーバートレーニング症候群には明確な診断基準がないため、体調が悪いだけ、あるいは精神的に疲れているだけ、調子が悪いのはコンディションが原因であると考え、さらにトレーニングに励んでしまうという負のループに陥る危険性があります。
オーバートレーニングのチェック項目10
- 休息時の心拍数に変化はないか
- 血圧に変化はないか
- 食欲は減退していないか
- 体重や体脂肪率が急激に減っていないか
- イライラや不安感はないか
- 注意力が低下していないか
- 寝つきが悪くなっていないか
- 寝入ってもすぐに目が覚めないか
- 筋肉痛が長引いていないか
- 筋トレの記録が長い間停滞していないか
オーバートレーニングの症状は、人によってさまざまですが、もしチェック項目に該当するものが複数あった場合、オーバートレーニングの可能性があります。
オーバートレーニング症候群から回復するには
とにかく休息する
オーバートレーニング症候群は、休養以外に回復方法はないと言われています。
不眠や不安感などの精神的な症状が出て、睡眠剤や抗うつ剤などの薬が処方されることはあるかもしれませんが、オーバートレーニング症候群は薬で回復するものではないのです。
長期間休養することで、周囲との差が広がるといった焦りが生まれるかもしれません。しかし、無理をしてトレーニングを続けると、さらに悪化し、復帰までの道のりが長くなっていきます。