「夜だけ糖質制限」は痩せる?管理栄養士の一問一答 (2/3)
夜の糖質抜き、考えられるデメリットは?
極端に抜くのもよくありません。一時的に体重は落ちやすいですが、長くは続かないでしょう。日中食べ過ぎた場合に夜を控えて調整するのはいいと思いますが、長い目で着実にカラダづくりをするなら、食べる順番、選び方、時間のポイントなどに注意しつつ、炭水化物を適度にとりながらコントロールしましょう。
完全に糖質をカットすることもオススメできません。正しい知識なく糖質を制限すると、人によっては血糖値の低下により、めまい、手のふるえ、吐き気、頭がぼーっとするなどの症状が現れる場合もあります。
また、糖質からエネルギーが供給されなくなるため、ダイエットのために運動をしてもうまく力が出ないという事態にもつながりかねません。
引用:夜は糖質を抜いたほうが痩せる?マッスルデリ管理栄養士が解説
糖質制限、やりすぎるとどうなる?
筋肉や脂肪を分解して栄養を補うようになる
糖質が不足し、かつ脂質やたんぱく質で補うこともしなかった場合、栄養不足をまかなうために筋肉や脂肪が消費されます。筋肉が減ると脂肪を燃やす力が下がるため、太りやすいカラダに繋がります。
そして脳のエネルギー源である糖質を極端に制限すると、集中力を下げてしまう原因にも。
引用:糖質を摂らない“糖質断ち”生活が続くとどうなる?│管理栄養士の食トレ学
糖質を多くとると翌日むくむ……なぜ?
糖質は水分と結びつく性質を持っているため、一因として考えられる
その日食べたものによる翌日のむくみに関しては、糖質のとり過ぎも一因として考えられるでしょう。
食事から糖質を摂取し、すぐにエネルギーとして利用されなかった余剰分は、体内にとり込まれる際に肝臓や骨格筋にグリコーゲンとして貯蔵されます。このグリコーゲンは、その質量の3~4倍の水分と結びつく性質を持つので、それがむくみとなって現れていることが考えられます。
また、血糖値をコントロールするホルモンとして知られているインスリンですが、腎臓におけるナトリウム再吸収を促進させるというはたらきも持っています。この結果、ナトリウム濃度を薄めようと体内に水分が溜め込まれます。
むくみの予防方法としては「普段の食事を3食バランスよくとり、暴飲暴食をしない」が基本です。また、塩分のとり過ぎもむくみの原因として多いので、塩分摂取量も気をつけましょう。