「納豆」の栄養と効果的な食べ方。ダイエットにいい? 食べ過ぎるとどうなる? 高タンパク質な食べ合わせも解説[栄養士監修] (1/5)
「カラダにいい」「健康にいい」「低カロリー」といったイメージの納豆。実際、納豆には5大栄養素のほか食物繊維やナットウキナーゼなど多くの栄養が含まれています。「畑の肉」ともいわれる大豆を発酵して作る納豆は良質なたんぱく質を豊富に含み、トレーニーやランナーから支持される「筋肉にいい」食品でもあります。
そこで今回は、納豆に期待できる効果として挙げられる「便秘」「免疫力」「ダイエット」といったキーワードにも迫り、納豆パワーについて掘り下げます。
解説は、 Japanマラソンクラブのマラソンインストラクターでもある管理栄養士の深野裕子さん。納豆についてのさまざまなギモンに答えていただきました。
納豆に含まれるカロリーや栄養素
さて、起源については謎に包まれた(?!)納豆ですが、納豆にはヒトの健康維持のために必要不可欠なたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルといった5大栄養素がすべて含まれ、第6の栄養素といわれる食物繊維も豊富に含まれています。
納豆の栄養成分(1パック)
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 糸引き納豆  | 
 ひきわり納豆  | 
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 1食目安  | 
 50g  | 
 50g  | 
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 エネルギー(kcal)  | 
 95  | 
 93  | 
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 炭水化物(g)  | 
 6.1  | 
 5.3  | 
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 たんぱく質(g)  | 
 8.3  | 
 8.3  | 
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 脂質(g)  | 
 5.0  | 
 5.0  | 
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 カルシウム(mg)  | 
 45  | 
 30  | 
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 鉄(mg)  | 
 1.7  | 
 1.3  | 
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 ビタミンB1(mg)  | 
 0.04  | 
 0.07  | 
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 ビタミンB2(mg)  | 
 0.28  | 
 0.18  | 
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 ビタミンB6(mg)  | 
 0.12  | 
 0.14  | 
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| 
 食物繊維(g)  | 
 3.4  | 
 3.0  | 
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 大豆イソフラボン(mg)  | 
 37  | 
 37  | 
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 アミノ酸  | 
 イソロイシン(mg)  | 
 400  | 
 410  | 
| 
 ロイシン(mg)  | 
 650  | 
 700  | 
|
| 
 バリン(mg)  | 
 430  | 
 450  | 
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| 
 脂肪酸  | 
 飽和脂肪酸(g)  | 
 1.45  | 
 1.45  | 
| 
 n-3系脂肪酸(g)  | 
 0.67  | 
 0.67  | 
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| 
 n-6系脂肪酸(g)  | 
 4.98  | 
 4.98  | 
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 食物繊維  | 
 水溶性(g)  | 
 1.2  | 
 1.0  | 
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 不溶性(g)  | 
 2.2  | 
 2.0  | 
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※日本食品標準成分表2020年度版(八訂)をもとに作成 ※大豆イソフラボン数値:参考文献『栄養の「こつ」の化学』(柴田書店・佐藤秀美) 
※食片成分表2021アミノ酸成分表・脂肪酸成分表・炭水化物成分表をもとに作成
大豆自体も栄養豊富な食品ですが、大豆が発酵して納豆になることで、とくにビタミンB2やビタミンKが多くなります。
発酵過程の納豆菌により、大豆が本来持っている成分に加えて、新たに加わる成分があるのが特徴です。
次:納豆に期待できる効果とは






