「代替肉」、普通のお肉とどう違う?マッスルデリ管理栄養士が解説 (2/2)
代替肉のデメリットとは
デメリットを挙げるとすれば、代替肉全般にも言えることですが「味や食感の面で開発の伸びしろがある」「肉に含まれる栄養が摂取しにくくなる」「値段が高い」という点です。
現在、日本では乾物に限らず代替肉を使用したハンバーグ、ハム、ソーセージや、温めるだけですぐに食べられるパウチ惣菜なども販売されています。ですが、本物のお肉さながらのジューシー感の再現や、大豆由来の独特の香りや食感の面など、発展途上な部分が多数あります。
商品化という観点ではまだ開発の歴史が長くないものも含め、日々メーカー各社で研究・開発がすすめられています。
また、プラントベースミートは植物が原料となるため、動物由来の栄養素や動物性食品に多く含まれる栄養素が不足しがちになります。たとえば鉄分、ビタミンB12、カルシウムなど。よってこれらの栄養素は代替肉以外から意識的に補給する必要があります。
現在、大豆ミートは一般的なお肉と比較して値段が高い傾向にあります。今後プラントベースの市場が大きくなり、生産コストの面で改善が見られれば、よりリーズナブルな価格となり、一般に広く浸透していきやすくなるでしょう。
関連記事:大豆ミートってどんな食べ物?代替肉って大丈夫?プラントベース食品のあれこれを管理栄養士に聞いてみた
[プロフィール]
瀧川みなみ(たきかわ・みなみ)
株式会社Muscle Deli管理栄養士、調理師。青山学院大学文学部卒業後、専門学校で調理師、食生活アドバイザー、栄養教諭を取得。専門学校卒業後は大手外食企業で働きながら管理栄養士を取得。接客、店舗管理、副料理長を務めたのち本社の商品企画・開発部門でデザートメニューの商品開発をおこなう。その後、クラウドレストランを運営するベンチャー企業に転職し、8ブランドの立ち上げを実現。より多くの人に向けて体・健康づくりの手伝いがしたいと思い、Muscle Deliに入社。商品開発、栄養指導、レシピやコラム作成等を担当。プライベートでは料理教室や食事に関するセミナーなどのイベントを主催。
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<Text:編集部>