ウェルネスフード
2024年7月2日
「きゅうりはもっとも栄養がない野菜」ってホント?きゅうりを食べるメリットとは (1/3)
夏野菜としても人気の「きゅうり」。よく「栄養がない」などと言われていますが、本当でしょうか? きゅうりの栄養と食べるメリット・デメリットとは。低カロリーのためダイエット食材としてもよく活用されますが……。
ボディメイクを食事面からサポートする「Muscle Deli(マッスルデリ)」の管理栄養士・瀧川みなみさんに聞いてみました。
Q.きゅうりをよく食べるのですが、「世界一栄養がない野菜」というウワサを聞きました。きゅうりには栄養が少ないのでしょうか? きゅうりダイエットも始めようかと思っているのですが……。
A.きゅうりは「もっともカロリーが低い果実」というだけで、それ以外は当てはまりません。
まずは、一般的なきゅうり100gあたりの栄養成分から見てみましょう。
きゅうり1本(100g)あたり
- エネルギー 13g
- たんぱく質 1.0g
- 脂質 0.1g
- 炭水化物 3.0g
-食物繊維 1.1g - カリウム 200g
●低カロリーでカリウム、食物繊維が含まれている
きゅうりの95%は水分と言われています。上表からも分かる通り、きゅうりは野菜のなかでも重量あたりのカロリーが低いのが特徴です。
しかし、それに対してカリウムは他の野菜と同程度のカリウムが含まれていたり、食物繊維なども摂取できる点を考えると、「栄養がない」という一言で片付けるのは難しいかと思います。
比較のために、スーパーで通年手に入る他の野菜についても栄養成分を掲載します。
文部科学省『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』より
●なぜきゅうりは「もっとも栄養がない野菜」と言われるようになったのか
ギネスに「Least calorific fruit(もっともカロリーが低い果実)」として登録されたことから誤解された?
実際、きゅうりは”Least calorific fruit(もっともカロリーが低い果実)”としてギネス世界記録に登録されています。
ただしそれは重量あたりのエネルギーが低いという点においてであり、それ以外の項目については当てはまりません。