ウェルネスフード
2025年5月29日

「酢玉ねぎ」の効果がスゴい!痩せる、血圧が下がるってホント?管理栄養士監修 (1/3)

“酢たまねぎ”は、作り方も食べ方もシンプルなのに、疲労回復や血糖値対策、ダイエットサポートなど、さまざまな健康メリットが期待できる優秀な常備菜です。忙しい人や健康意識が高い人たちの間で人気です。

改めて、酢たまねぎに含まれる栄養素やその働き、毎日の生活にどう取り入れると効果的なのかを見ていきましょう。監修は、管理栄養士・ヨガインストラクターの三木彩さんです。

酢たまねぎってどんな食べ物?

酢たまねぎとは、薄切りにした生のたまねぎをお酢に漬けたもので、冷蔵庫で数日保存できる簡単な常備菜です。

酢たまねぎにはどんな栄養成分が含まれている? おもな栄養素成分と期待できるメリット

酢たまねぎは、たまねぎとお酢それぞれの健康成分を一度に摂れる優れものです。たとえば以下のような特徴があります。

1.疲労回復&血糖値の急上昇を防ぐ「酢酸」

酢に含まれる酢酸は、クエン酸回路を活性化して疲れにくい体づくりに役立ちます。また、食後の血糖値の上昇をゆるやかにするため、ダイエット中のサポートにもおすすめ。

2.血液サラサラ!「硫化アリル(アリシン)」

硫化アリル(アリシン)は、玉ねぎに多く含まれる成分で、独特の辛味や匂いのもとです。血液をサラサラにし、血栓予防や高血圧の改善が期待できるとされています。

3. 腸内環境を整えて、便通改善・血糖コントロールも「食物繊維」「オリゴ糖」

玉ねぎには水溶性食物繊維「イヌリン」や「オリゴ糖」が多く含まれています。これらは腸内で善玉菌のエサとなるプレバイオティクスとして働き、腸内フローラ(腸内細菌バランス)を整える効果が期待されます。

4.抗酸化作用バツグンのポリフェノール「ケルセチン」

ケルセチンは、玉ねぎに含まれる成分で、強力な抗酸化作用が特徴です。特に外皮(茶色い皮)に多く含まれますが、食べる白い部分にも含まれており、体のサビ(活性酸素)を取り除き、動脈硬化・老化・生活習慣病の予防に役立つとされています(※)

農研機構 ケルセチンの生活習慣病予防機能

5.むくみ対策・骨の健康にも「ミネラル(カリウム・カルシウムなど)」

カリウムは余分なナトリウムを排出し、むくみ解消をサポートします。ちなみに、カルシウムは酢と一緒に摂ると吸収率がアップするため、骨の健康が気になる人にもおすすめです。

6.エネルギー代謝をサポート「ビタミンB群(とくにB6)」

玉ねぎには少量ながらビタミンB6が含まれ、たんぱく質の代謝や神経の安定に役立ちます。疲れやすい人やストレスを感じやすい時期にもおすすめです。

また、血糖値の上昇をゆるやかにしたり、コレステロールの吸収を抑える効果も報告されています。

玉ねぎを食べるとどんなメリットがある?“血液サラサラ”…だけじゃない!

次:酢たまねぎの基本の作り方

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